


80年代レトロなるものをコンセプトにしてる(らしい)居酒屋に入った。
40代にとっての80年代ってのは、どう考えてもレトロとまでは言えない。
例えば写真①はカセットテープ。
いやいやこのタイプは特にカセットの中では新しいほうでしょ、
ハイポジ。もっと懐かしいデザインのあるでしょ。
メニューの中に「ギャートルズの肉」っていうのがあり、
こんな素敵なネーミングのもの、当然頼むに決まってんじゃんこの商売上手め!
と思い出てきたのが写真②。普通にフライドチキンじゃん!
もっとぶっとい骨にボッテリくっついたマンモスの肉みたいなのを期待したんだけど、
そんなわきゃねぇか・・・
写真③はテレビの「トリニトロン」の広告。キュンときた。
ていうかギャートルズもトリニトロンも70年代でしょうが・・・
このトリニトロンの風景、どこぞの外国で、綺麗な景色で、
他にもウイスキーの「カティーサーク」とか、
まぁコカコーラなんかもそうだったけど、
ああいうのはやっぱ懐かしいなぁ。
CMソングはもちろんトランザムね。
40代にとっては80年代はあまりにリアルすぎてノスタルジックになれないかも。
90年代なんておとといくらいの感じだし。
だから今30代半ばくらいまでの人とかは随分と80年代が懐かしいのではなかろうか。
50代の人は60年代なのかな。
ただひとつ思ったのが、80年代の邦楽はどういうものって言えばいいんだろう、
ってこと。洋楽エイティーズはそりゃもう俺の中ではしっくりきてるんだけども。
上手く表現は出来ないけど、This is 80’s!みたいなサウンドは俺の中で存在する。
でも、昨日、この居酒屋でかかってた80年代歌謡曲はなんだかアイドル色が強くて、
歌い手の力量不足な感じばかりが目立ち、特徴がよくわからなくなった。
あ、でもこういうのが特徴なのかもね。
複数のアイドルがいて、強力な職業作家(筒美京平とか)がそのアーティストの持ち味を
引き出し、または1オクターブ以内で必ず作るなどの制約の中で頑張ったりなんかして。
そんな感じだったのかなぁ。
でも70年代も山口百恵やらピンクレディーやらでアーティストの持ち味引き出し系全開だったなぁ。でも俺の中では西城秀樹を筆頭にみんな歌が上手かったような気が。
ヒデキはちょっと別格で上手いけど、
80sは、すっげぇ上手い!って俺が思うのは松田聖子くらいかなぁ。
あと、例えば「チャコの海岸物語」を聴いて80’sサウンドって思ったりするのは大間違いだってことね。あれは桑田自身が洒落で作って、グループサウンズ風なコード進行で
歌はトシちゃんのパロディーで、みたいに狙って作ったものなんで、既にあの当時で
レトロ系を狙ってるわけで、それを80’s!って言った日にゃ桑田氏もビックリでしょ。
でもまぁ、それもこれもひっくるめて80’sと言われればそれまでか。
そういえば昨日そこの居酒屋でイントロがディウォンヌワーウィックの「ハートブレーカー」とそっくりの曲あったなぁ。やっぱそういうことか。いや全然いいけど。
良くも悪くもバリエーション豊富で、ちょっとインチキ臭い感じが特徴なのかもね。
ああまた行きたいなこの居酒屋(どないやねん!)・・・。