今回の文明通信(表?)で発表したように、今後いろんな表現者たちを一般公募します。
当店の最大のポイント「ノルマなし、ギャラもなし」っていうコンセプトは、
「それって結局路上演奏、ストリートパフォーマンスと一緒じゃん?」と言われるかもしれない。
確かに見上げると空(の絵)があるし、ガス燈(もどき)もあるし、
この店の内装コンセプトが「店内だけど外?」っていうところなので、
ここで何かを表現する場合、それはストリートと変わらないかもしれない。
しかし、路上というのはお客さんが随分と流動的であり、
例えば最大の見せ場のような部分で必ずしも人が見てるとは限らないわけである。
路上で漫才をやってる場合も、そこでウケるのは、
瞬発的な、わかりやすい大味なギャグとかで、人は足を止めるかもしれないが、
それが本当に面白いかどうかはまた別問題。
ストーリー性のあるコントなんかもやはり途中から見た人にはもう面白くなかったりする。
コブシャウナンバーで恐縮だが、例えば「係長高橋」という二番から手の甲で触る痴漢に変わる人の歌があるんだが、いきなりストリートでこれやって、二番から聞いた人は、
「イヤ何?キモッ!」とかになるわけで、
ん?いや何もこの曲を例にしなくてもよかったか(笑)。
始まりからしっかり聴いてて(見てて)もらいたい表現方法だって多いはず。
それでいて、ライブハウスや芝居小屋などいわゆるハコを借りたりするには、
やはりハコ側の運営もあるだけに、やはりチャージをとらざるを得ない。
長年思い続けていたこの問題を、今こうして自分で店をやることになり、
そのような人たち、つまり、
「絶対的な自信があり、身内ではない不特定多数の人たちに見てもらいたい。
それでいてお金はかけられない。」
という人々に珈琲文明は今後、門戸を開放します。
一方で、「いや、こっちはプロ意識をもってやってるからギャラが出ないならやらない」
はい。そういう人が出る場というのは世の中に腐るほどあるので、
なにもうちがやらなくてもいいと思います。
告知の繰り返しになりますが、審査通過者というのは、「基本的にはいない」位に
思っておいてほしいのです。こっちとしても断るというのはかなりツライことだし、
その理由を上から物言うほどエラクないし、
そもそも「マスターの弾き語りのあのレベルはいいのかよ!」
と言われると愚の音もでない(笑)
その代わり、もし本当にお願いすることになった人には、
日曜日のゴールデンタイムで1時間近い枠をワンマンでお任せしようと思います。
そんなわけですから、今後「貸切」以外で、日曜に誰かしらの無料イベントがあったら、
きっとその出演者は相当なレベルの(と少なくとも私は判断した)人なので、
期待して、じゃんじゃん入って見てってください。
さぁて、一石を投じた。波紋はどこまで広がることやら・・・