今までやったライブの中で、
もう一回やってみたいライブは何かと問われたら、
8年前に「おじやとシャケ鍋」っていうユニットで、
西荻窪のライブハウスでやった「日本のロックを作った人たち」というライブ。
俺らのお客さんはほとんどいなかったが、
対バンだった人が確か「大阪で生まれた女」を作った人(「BORO」じゃなくて作者のほうね)だったということもあり、人はたくさんいて、しかもおかげさまで盛り上がった。
ライブなんていうのは、繰り返しのきかない、一度だけのものだからいいのではあるが、
このテーマはもう一度やってみたいと常々思っていた。
前回はやらなかった、でも重要なアーティストはまだいる。
なんせ前回は前世紀だ(笑)。
今世紀にもやっておきたいなと。
そんで今回は相方もいない。
正真正銘の一人。
一人でどこまでロックになるか?の限界点に挑戦。
ところでさぁ・・・
ロックって何?
自分の中では明確に答がある。
「自分の血が動く速度が変わる(と思える)もの全般」
もちろん音楽もそうだけど、人間であったり、映画や小説や、
出来事にもそれはある。
そしてその言葉を口にするとき、その対象は俺にとって、
最高の賛辞のあらわれでもある。
もっと単純に、カッコイイ!っていうのも類義語ではあるが、
個人的に重みは全然違う。
今回はもちろん音楽をやる。ギター一本だけでやる。
バンド編成じゃないものの中にも自分の中ではロック(血流の速度が変わる)と思えるものがいっぱいある。
たとえばジプシーキングス。演奏から歌からあれは俺的にロック以外の何者でもない。
あと変な表現だが、「血が止まった」みたいに感じる、全く情熱的じゃない曲、
あ、でも情念みたいのはあるやつっていうのかな、森田童子みたいなのも俺の中ではロックに入る。
それを聴いたあとに普通の血流に戻るってことで、
相対的に血流の速度は変わったってわけで・・・。
こんなウダウダ説明してる行為はロックとは言えない(笑)。
そして、今回、ジプシーキングスも森田童子もやんない(やんないんかい!)。
もう少しわかりやすい、客観的にもいかにもロックっていうのを基本的にはやる。
有名な曲もあれば、誰も知らない曲もある。
基本マイナー路線になるのかな。
有名どころを挙げると、イエモンとかブランキーとかはやるつもりでいる。
あとはお楽しみということで。
今回の第4金曜は珍しく祝日(11月23日勤労感謝の日)だ。
普段は仕事などで来られない人にも来てもらいたいなと。
夜八時から@珈琲文明です。
でも通例の弾き語りライブとチョット様子は違う。
やかましい音楽が嫌いな人はきっと、いや絶対来ないほうがいい。
このライブをやることでちょっとくらい寿命が縮まってもいい、みたいな、
それくらいの覚悟(!?)で魂すり減らし全霊で臨ませていただきます。
それほどのリスペクトが必要なアーティストばっかりだと思うから。
大袈裟かもしれないけど、伝説のライブとなることを勝手に予定しております。