
ユニコーンっていってもバンドのユニコーンじゃない。
ユニコーンの「大迷惑」って曲は歴史的名作だ。
なんたって単身赴任の歌だよ(笑)
そんな歌、後にも先にもないって。
アレンジもオーケストラリー(?)だし。
いやいやそんなことが言いたいんじゃない。
呑気に行ってきた。軽井沢。避暑地。
でもこの三日間はこっちも涼しかったんだって?
なんか悔しい。
激安情報聞きつけて、遠方の量販店でOA機器買ってきたら、
地元の電気屋でも同じくらいの安値だったときのように悔しい。
それはそうと、行ってきましたかつての修業の地、丸山珈琲。
丸山さんはルワンダに行ってて留守だったけど、
スタッフは一人も減ることなく、
全員に暖かく迎えてもらって、感激。
今回行っておきたかった場所はもうひとつあった。
そもそもこの丸山珈琲を紹介してくれたところっていうのは、
軽井沢(ていうか小諸!?)にあるユニコーンっていう喫茶店のマスターからである。
この人がいなかったら、この人が俺の話を聴いて即座に丸山さんの携帯に、
その場で電話してくれて、しかも日本にあんまりいない時期の丸山さんが、
たまたまいて一発で電話に出てくれてなかったら、
現在の珈琲文明はまた違った店になっていただろう。
このマスター、もとはバーテンダー歴が長く、
かつて新宿で「ユニコーン」っていうバーを営んでいた。
大島渚監督をはじめとした文化人、著名人らがそこに集っているところの
往年の写真を見せていただいたりした。
俺はマスターに訊いてみた。
「お店をやっていて、今までで一番嬉しかったことは何ですか?」
ガキっぽい、素人くさいこの愚問に、即答で、具体的に、応えてくれた。
「2回あった。お客さんを区別・差別するっていう意味じゃもちろんないんだけど、
私の中で、本当に息が合うお客さんというか、私とお店とお客さんとの呼吸がピッタリ合ったお客さんというのがやっぱりいて、そういう人たちだけで占められ、
店内が満席になってるという瞬間ね。
これはたまんなかったね。」
40年以上に及ぶ客商売のキャリアの中で2回かぁ・・・。
でもわかる気がするなぁ、その幸せ加減。
店主という立場で比べるのはあまりにおこがましいので、
音楽(バンドマン)人生(って言ってもたかだか27年だけど)に当てはめると、
俺の中で「グルーブの向こう側」って名づけてる現象があって、
それをここで説明は出来ないんだけど、
この現象はそうそうあるもんじゃなくて、記憶にあるのは生涯で3回くらいかな?
こういうことに近いものなんだろうなぁ、って思った。
いやいや俺も早く珈琲文明にて、こういう状況に遭遇出来るように、
頑張っていこうと思った。
写真はそのユニコーン店内と道の途中の幻想的な森の写真(手ブレによるもの)と、ユニコーンの大マスターとの嬉しい2ショット
