

「わるくない一人ライブ@珈琲文明」終了しました。
大観衆の中、っていうのはウソで、
総勢4人(笑)のお客さんが見てってくれた。
これからずっと続けていくライフワークのようなことの第一回目、
思い出深いライブになった。
間もなく白楽の住民となるという女性が、
ちょうど住む家を決めてきて、
フラっと通りがかって、入ってきてくれて、
大変気に入ってくれたこととか、
これから10年くらいたって、
振り返って思い出したり出来たらいいなぁと思う。
お客さんの少ないライブっていうのは、
いろいろと思い出深いもんで、
今から17、8年前くらいだったか、
バンド(コブシャウの前のJIVE JUNK っていうバンド)で、
バンドメンバーが5人なのに、お客さんが4人のときがあった(笑)。
忘れもしない、大宮フリークスっていうハコ。
大宮だから、アウェイってこともあるのかもしれないけど、
その日は台風だったということもあるけど、
ちょうどその数日前に、このバンドでTVに出て、しっかり一曲やって、
ライブ告知もテロップ入りで流れて、
しかもそのTVは全国ネットだったと思う。
そんな中で4人(笑)。
終わったあとは一人ずつメンバー全員でしゃべったりして盛り上がった。
なったってこっちのほうが人数多いわけだし(笑)。
でもやっぱり忘れられないと言えば、
伝説の「お客さん0人ライブ」である。
そう、正真正銘、始めから終わりまで、
お客さんがただの一人もいないライブがあった。
仙川というところに当時出来たばっかりの「ゴスペル」っていうハコがあって、
そこのブッキングマネージャーから出演依頼が来て、
ワンマンで、一時間くらいやって下さい、とか言われて、
長年一緒にやってきたシャケと、今やプロのギタリストの森竹忠太郎(チューちゃん)を誘って、「おじゃ丸with friends」なんていう適当な名前でやった。
こっちも友人知人、誰も別に呼んでないし、このライブハウスも出来たばっかり。
要するに、そこでその日に生演奏が行われていること自体、誰も知る由もないってことで、
この事態も十分に予測できたはずなんだが・・・。
リハが終わり、結構立派な楽屋に広々といて(なんせワンマンだし)、
内線で「そろそろお願いしまーす」とか言われて、
こっちも「うぃーす!」とか言って、メンバーで気合入れたりして(笑)、
出てったはいいけど、誰一人いないわけだから、
さっきのリハと何も変わってない(笑)。
いや、一応照明とかバッチリなってるからそれっぽいといえばそれっぽい。
でも誰もいない。犬もいない。
俺も「どうします?やっていいんですかね?」とか言って、
後ろのほうで立ってたブッキングの人は「なんかホントすみません」とか言って、
なんだかこっちこそすみません、みたいなこと言ったりしつつ、
せっかくだしやろう、ってことになった。
しかも一時間以上。
演奏中はまだいいんだけど、大変に微妙なのが、MC(笑)。
「えー、次の曲は、って俺は誰に向かって喋ってんのよ!」とか言うと、
シャケとチューちゃんが爆笑してる、っていう構図。
PAさんが曲ごとにエフェクト変えたり、
照明さんがいちいち色変えたりする必要もなかろうってことで、
これらスタッフとブッキングの人に客席に座ってもらって、
暖かい拍手もあり、
終演後、そこの女性スタッフがケーキを作ってきただかで、
それをみんなで食べたり、
大変楽しいひとときだったのを覚えている。
残念ながらそこのライブハウスはほどなく潰れてしまったが、
シャケのピアニカには未だに「Gospel」っていうバックステージパスのステッカーが貼ってある。
俺もあの日のライブは忘れない。