メニューの中に「地獄のカレーパン」っていうのをおいてるんだが、
チラホラと達成者が現れてきてる。
そもそもスタンダードメニューのほうの「文明カレーパン」のほうも、
ある程度は辛いわけで、お子様連れの方が注文される場合には、
「少し辛いですが、大丈夫ですか?」と訊くようにしている。
ちなみに私自身、かなりの辛いモノ好きで、
「うどんや牛丼やトン汁には七味」
「ピザやパスタにはタバスコ」
寿司を食べるときには必ず「すみませんがワサビを小皿に盛ってくれませんか」注文。
香辛料系がそこにある場合、すべからく、ほぼ確実に、しかも大量に入れるほうである。
そんな辛好き自慢の私が作る、名前も「地獄の~」とか言ってる以上、
生半可な辛さじゃ許されないわけで、
そんじょそこらの辛さじゃこっちのメンツもたたないわけで、
自分自身が「こりゃ辛い、ダメだもう食わない!」っていうものに仕上げたつもりだ。
さて、記念すべき注文第一号は女性のかただった。
「何これ超辛いんだけど、ヤバイんだけどマジで」みたいなリアクションを期待してたんだが、結果は・・・
あまりにペロっと完食。
「スゴイですねぇ、大丈夫でしたか?」と訊くと、
「ちょっと汗かきましたけどね」という、楽勝のヒーローインタビュー状態。
今までの辛自慢をしてた自分の感覚はまだ甘かったのか、
いや、そんなはずはない、などといろいろと葛藤してる中、
その後何人かが挑戦して、あまりに期待どおりのリアクション
「カレ~!!」「これマジやばい!」「すみません水をください」
「汗じゃなく、涙が出てきた」
そうそう、これこれ、このリアクションを待ってたよ。
レシピは何も変えてない。
マンガ「北斗の拳」でアインだったか忘れたけど、街の拳自慢喧嘩自慢みたいなやつが、
ケンシロウに赤子の手をひねるようにあしらわれて、
自分の強さに不安、疑問をもち、他のやつらと戦い、圧勝し、
「やっぱりオレは強いよな。ってことはアイツ(ケンシロウ)が強すぎるってことなのか」
っていうセリフを、第一号の女性に対して思い出した。
あるいは「魁男塾」(マンガばっか。)の伊達臣人が言ったセリフ
「心配するなオマエが弱いんじゃない。オレが強すぎるんだ。」
(しかし、一回言ってみたいなこの言葉・笑)
っていうのも思い出した。
完食した人のみ書くことが許される「エンマ台帳」(ちなみに完食しても無料とかでもなんでもなく、しかも普通の「文明カレーパン」より20円高い。お蔭様でしっかりリタイアの人も出た)に書いてくれた彼女のコメントは、
「悪魔も文明の前にはひざまづく」
カッケェ!