珈琲文明がなんだか自分の店じゃないような気がするという感覚になることはこれまでも何度かありました。なんだかスケールがデカ過ぎじゃないのか?というフワフワした大きなバルーンのようで支えてるのが自分であることの違和感といいますか・・・。
中でもこれまで特にそういう感覚になったのが、1つは「Wikipedia(ウィキペディア)」に載ったということで、もう1つは某有名企業から「M&Aを持ちかけられた」ことです。
M&A即ち「企業買収」、そもそも珈琲文明は法人でさえなく単なる個人店なのでその違和感たるやハンパなかったです。
さて、この度もう1つの「なんだか自分の店じゃないみたいな感覚」になる出来事がありました。
それはあの「地球の歩き方」という本にこの度掲載されたのです。
相当昔からあって、それは外国旅行をする際のバイブルのようなものという認識はおそらく多くの人と同じように私にもありました。
「え!?何故?」と思いましたが、実は今回のテーマは「横浜市」だったのです。
「日本の良さを再発見」というコンセプトがあるらしく、また「インバウンド需要を見込んで」ということもあるでしょう、国内版というのもこれまで結構出版されていたことを知るも、それにしてもこれまた巨大なバルーンで海をも越えていきそうなフワフワ感を久しぶりに感じています。かつて25年来の音楽仲間であり漫画家(「孤独のグルメ」原作者)の久住昌之さんに17年前の創業当初、「『コーヒーぶんめい』っていう名前なの?デカく出たね!」って言われたのを覚えています。
確かに17年前の時点ではまだ何物でもなく、生まれも育ちも横浜に無縁で友人知人も誰もいない地にやってきてお店を開いた当初からは想像も出来ないくらいにいろいろと「デカく」出るようになり、こんな時こそ軸足をしっかりとここ横浜という大地に踏み込んでおきたいとあらためて思いました。
それにしてもこの「地球の歩き方~横浜市~」、ザ~っと目を通すだけでも圧巻のボリュームで、これ一冊あれば横浜の歴史や「へぇ~!」と唸ることが満載であり、一家に一冊いかがでしょうか。オススメです!
珈琲文明 店主 赤澤 智