
毎月6日は文明通信発行の日ですが明日8/6は日曜のため紙媒体の発行は8/7(月)となりますよろしくお願いします。ネット上では公開いたします。先行して表面がこちらになります→(文明通信8月号)「撃沈!リキッドアイスコーヒー」
現在当店で唯一の持ち帰り可能商品「ドリップバッグ」のヒットに気をよくして、次なるテイクアウト商品の筆頭候補が「リキッドアイスコーヒー」でした。
ほとんどのコーヒーチェーン店はじめ多くのコーヒー専門店がこの季節になると(また通年で)販売していますが、既に出来上がっているアイスコーヒーが紙パックなりボトルなりに入って冷やすだけで飲めますしこれ以上ないほどに手軽なもの故、新商品販売には非常に腰が重い私としても夏の物販の主役としてずっと頭にはありました。
そしてかつて無数の市販されている「ドリップバッグ」を次から次へと賞味してみたように去年から一年かなりの量の「リキッドアイスコーヒー」を飲みお腹はタプタプであります。
しかし、結果としてこれぞ!と思えるもの、または現物はこちらで抽出したとしてそれをパッケージ化する製造ルートも含めでこちらの思惑は全て外れてしまいました。
生産コストというよりもやはり味が理由でした。
アイスコーヒーを現物化、即ち「豆を挽いて、抽出し、液体化」した状態のものの劣化スピードは本当に早く、仮に未開封であったとしても相当に「足が早い」ことを飲んでみて痛感しました。
ましてや開封後の風味劣化は凄まじく、悪い意味での酸味(果実臭ではなく酸化臭)が入ってしまっており、これはチェーン店、市販品はもちろん、私が尊敬してやまない名店の商品ですらそうでしたので、こればっかりは大元でどんなに美味しいものを抽出しても賞味期限に関わらず開封後は風味が大失速するというものだというのを思い知らされました。
ちなみに私がここ一年で飲みまくったリキッドアイスコーヒーの中で「これは美味しい!」と忖度抜きで思ったのは反町にある「NAGI(凪)COFFEE」さんのアイスコーヒーリキッドでしたが、これは本当に美味しくてその日のうちに飲み切ってしまったので日が空いてからの味は試せず終わりました。
そんなわけで「一回で飲み切り」のものであればもしかしたら良いモノが出せそうかもしれないと思いましたが、「ある程度日持ちがして開封後も風味の劣化が遅いリキッドアイスコーヒーは現時点ではこの世の中に無い(笑)」という結論に至りました。
なので残念ながら「珈琲文明オリジナルリキッドアイスコーヒー」は幻と終わったことをご報告します。
しかし、ひとつだけ光明が射しまして、それは「カフェオレベース(濃縮されたコーヒー原液が入っていてミルクで3~4倍にして飲むもの)」というものであります。これはいくつか「美味しい!」と思えるものも既にあり、かつ「ある程度日持ちがして開封後も風味の劣化が遅い」というものでもありますのでこれからまた一年かけていろいろと飲み比べ、試行錯誤してみたいと思いますので気長にお待ちいただけたらと思います(※商品化は未定です)。