
「かがみの孤城」映画化決定を知ってから息子(小
5)に読み聞かせを始めた。
小5の国語教科書で一番長くてせいぜい「大造じいさんとガン」だった息子にしてみれば生涯初の本格長編体験。日々そんな長時間読める時間もないんで妻とも分担しながら読み進めたため途中途中でオレも妻もイイ所が飛んでたりもどかしい思いしながらもとにかく上映期間が終わらないうちにジリジリと進めついに読破し、晴れて昨日家族で映画を観て来た。~以下はネタバレ嫌な人はスルーで~
やはり小説の醍醐味である微に入り細を穿つ描写やイマジネーション喚起の妙は味わえないのは致し方ないなとは思いつつ、長編モノを映画にまとめるのは本当に大変だなと痛感。
ギターソロが少なくなったJ-POPみたいにイントロもBメロもエンディングも極力カットせざるを得ない制作努力も垣間見えた。
小説の想像とアニメ映像が一致(こころの家の感じとか)してたり乖離(城が海に囲まれてるとか)してる箇所があるのは当然として、あとこれはそもそも原作がそうだったけど「北嶋先生はああいういかにも善良な感じというよりも【ごくせん】みたいなキャラのほうがアキの面影あってグッとくるんだけどなぁ」とかはただの個人的願望だけど、ともあれ56年近く生きて来た中でベスト3に入るくらいに面白かった傑作(「時をかける少女」とかもそうだけど記憶は無くしながらもラベンダーの香りにキュンとするとかそういう系は大好物だし、そういえば今ヒット中の「すずめの戸締まり」もオチはそういう系だよね)を小5の息子が既に読んだのはいいことかもしれないし、でもオレが世の「頑張れソング」のいちいちが響かないのは早い段階で中島みゆきの「Fight!」なんてのを聴いてしまったもんだからそれを超えるものがないせいかもしれないんで息子にはどう出るのか不安もあるが、今回最も予備知識がなかった娘(この春小学校入学)がちゃんと最後まで集中して観てたのと「萌ちゃんから借りた絵、結局返してないよね」とか鋭いツッコミしてた娘の将来はなかなか有望だと思った。#かがみの孤城 #映画かがみの孤城