これ実体験としてあるんだけど例えば腕立て伏せ50回やるって決めてやり始めたら49回やってラストの1回が何故か体上がらないとか、懸垂とかでもそういうのがあって、きっとこれ脳の作用によるもので、最初から例えば60回やるって決めてたら通過点の50はサクっと出来たんじゃないかとか、「必勝」つまり必ず勝利するための理想的な決着シーンがオレの中ではマンガの「バキvsビスケットオリバ」でバキがいつまでもオリバを殴り続けオリバが既にKOされてる状態のことにも気づかずなおも殴り続け牢屋の壁を打ち破って光が射し込んできた明かりで終わったことに気づくという思い出すだけでも名シーンがある。
そこで村神様だ。まずはもちろんもうこれ以上ない最高の締めくくりでホンマにエエもん見た~!ってことを先に言っとく。
んで、村上が55本打ってて結構まだ試合残ってる時にニュースのインタビューで「あと何本打ちたいですか?」の問いに指1本出した時に不吉な予感はした。
これがバレンティンを抜く61本の1だったらなぁとは思ったが紛れもなく偉大な王さんの記録を抜く56が希望だったようだ(もちろんそんなことに挑戦できる権利があることが凄いんだけど)。
そしてずっとブレーキがかかって、正直オレはもう厳しいんじゃなかろうかと思った。
ところが彼はやってのけた。最終戦でしかも最終打席だっていうんだからやはり村神様だ。
目標「必達」のためには先のオリバに勝利したバキみたいな目標をさらにその先に見据えることではあると思うものの、それって到達した瞬間の歓喜爆発が出来ないというデメリットもある。
人は勝利するためとか達成するために生きているんじゃなくてハッピーになるために生きている。
かけがえのないその瞬間のことを自覚し味わい尽くしたかった、っていう後悔をのちにするんじゃないかっていう・・・
それを考えたら昨日は村上自身もそしてもちろん国民全員にとってもこれ以上ない「最終戦最終打席」という歓喜爆発。
というわけでもう一回言おう、エエもん見た~!!!