
★【メニュー価格の一部改訂(値上げ)のお知らせ】※
10月からの話ですからね~
去年の今頃、増税以外で初めての値上げを実施いたしました。
ほとんどの商品を各10円ほど値上げしたわけですが、その後も世の中の大半の業種各社の度重なる値上げにより全方向からの打撃を受け、当店でもどうにか工夫をして対応しようとやって参りましたがやはりこのままではどうにも先行きも明るい見通しが立たないということから10月よりドリンクメニューを一律20円程値上げさせていただくこととなりました(※ドリンク以外のメニューは値段据え置きです)。
皆様にご理解賜るために今回もう少し突っ込んだ内情までお話ししたいと思います。
様々な業種で値上げが実施されていますが、ここでは「コーヒー業界で起こっていること」に絞ってお話します。
総務省統計局による小売物価統計調査(2022年7月)によりますと全国でのコーヒー(外食)1杯値段の平均は440円(税別)になっています。2015年1月の時点では386円でしたので、この7年間で10%以上上がっております。
当店のコーヒーはサイフォンで約1杯半入ってこれまで税別価格582円でした。
1杯あたりに換算すると388円、そして10月からは値上げしてちょうど400円になりますので、1杯あたりにすると全国平均よりも安い価格となっております。
「そうはいっても今後結局は1.5杯分の価格(本体600円税込み660円)支払うことになるんだから総額としてはやはり高いよね?」という声が上がるのももっともであります。
あとはもう「スペシャルティコーヒー、その中でも世界最高グレードの豆を使用している」という要素と共に皆様の判断に委ねたいと思います
スペシャルティコーヒー界の貿易、取引で考えると国内というよりも完全に諸外国とのオークション対決となるため現況円安の日本では圧倒的に分が悪く、その価格高騰は本当に驚愕のレベルであります。
スペシャルティコーヒーの中でも比較的廉価な豆ももちろん出回っていますが、ここでクオリティを落とすのは珈琲文明アイデンティティ(?!)が揺らぐことになるため、クオリティを維持し価格を上げるという結論に至りました。
これからも「おいしいスペシャルティコーヒー」と「快適なSame old thirdplace」を提供出来るよう努めて参りますのでご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
珈琲文明 店主 赤澤 智