楽曲に政治的社会的な問題を取り入れること自体に勇気もいる時代になってしまったけど、そういった問題に本気で取り組んでいる人の言葉はやはり重いし、いっぽうで表層的な人のそれはやはり軽くすぐわかっちゃうと思う。タジさんがジャーナリストの篠原常一郎さんからの依頼で拉致被害者田口八重子さんのことを書いた「必ずあなたを助けにゆくから」なんてもうタイトルだけで泣きそうになる。他にも通信制高校に通う生徒たちの未来のために歌った「あたりまえの幸せを探して」とかにしてもそうだけど、もうさ音楽的技量とかスキルじゃなくてさ、いかに切り口がオンリーワンかどうかなのよやっぱオレが好きな楽曲ってのは。
あとこういうギター1本だけでの弾き語りでレコーディングする場合ってどうしてもソロのバックでもう1本ギターでコードバッキングしたくなってしょうがなくなると思うんだけど敢えて1本だけでソロも押し通す(ライブはそうなんだろうし)ところとか変にクリック聴きながら録ってないところが好み。あと普段独りでライブやってる人がレコーディングする時に無駄にたくさんゲスト迎えたりしてないのも好き。サックスとパーカスが入ってる曲はあったけど最小限だし(サックス妙に上手いし)。
タジさんはオレより2つ3つ(4つ5つ?)年下だった気がするんだけどオレが聴いて育った洋楽にやたら詳しいしさらにもっと古い曲もたくさんしかも深く知っててオレは今でも彼の年齢詐称疑惑を拭えないでいる(笑)。