「新しい生活様式」ならぬ「新しい営業方式」として当店では「コーヒー豆の販売」と「ドリップバッグの販売」を始めました。本当におかげ様で当店はコロナ禍においても平常営業(イートイン)での売上や客数はそもそも減っていないわけでして、これが耐久消費財の商品であれば、在庫スペースを確保さえすれば(それはそれで難しいものですが)躍起になって売ろうとは思わなかったかもしれませんが、いかんせん飲食物の販売となると賞味期限内での販売というスリリングな部分が加わってくるためなるべく早く売り切りたいという思いがありました。ドリップバッグの賞味期限はどれくらいかといいますと、原則として「窒素ガス充填」が成されていることで、酸化速度をかなり遅くさせることが出来るためどこの商品も概ね賞味期限は充填後から
1年としてあるところが多いです。しかし、賞味期限が
1年とはいえ
1年近く経ったものが全く酸化していないわけがなく劣化は避けられないし、せめて半年で売り切れたら嬉しいなぁ、ビジネスとしてのウマ味はそんなに無いけれどこの度の原料高騰で下がった利幅へのささやかな補填のためにもやるべきかなぁ、大手チェーン店とは異なり個人店が扱う量としてはラベル印刷やパッケージ梱包は最小ロットとはいえ膨大な量だから全て売り切るまでに
1年近くかかるのではあればもう今回だけでおしまいにしよう、なんにせよやはり半年以内で売り切りたいなぁ・・・というようなことを悶々と考えておりました。
そんなドリップバッグ販売の結果ですが、2月から販売開始して1年や半年どころかなんとわずか40日の営業で完売したのです。お得な5個パックというのはありますがオープニングキャンペーンや値引きは一切していないのにも関わらずに、です。
購入してくださる人のおかげで更なる増産商品をフレッシュな状態でまた販売出来て、それを飲んだ人が「美味しかった」と言ってまたリピートしてくださるという好循環が起こっています。思えば店内のコーヒー豆にしても古くなった豆を断腸の思いで廃棄するといったこともなくいつも完パケし常に新しい豆を仕入れられているという状態が創業以来15年間ずっと続いています。
こうした消費の好循環はひとえに支持してくださるお客様のおかげ以外の何物でもありません。本当にありがとうございます。珈琲文明赤澤珈琲研究所 代表 赤澤 智
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