第四金曜弾き語りによく来てくれてる女性がバス停で偶然出くわした御老人がいた。
その方Bさんは87歳にして近年歌を始めたとのことで「これから喫茶店でマスターが弾き語りをするんで行ってみてはいかがでしょうか」と提案してくださった。
そしてその方は本当に来た。
その後何度も、つい先日の第四金曜もバスに乗って聴きに来てくれた。
ご自身の庭で採れた梅をジャムにしたものを1つ1つ瓶詰めにしたものをたくさん(弾き語りのお客さんの人数)分持ってきて全員にプレゼントしてくれたりもした。
その人がこの度、神奈川県民小ホールでコンサートを開いた。
ド平日の昼間ではあるけど水曜定休のオレはもちろん行った。
でも水曜ド平日の昼間で仕事を半休とってまで観に来た弾き語りのお客さんも数人いたことに驚いた。
「87歳の新人」というキャッチフレーズが反則的にカッコイイこともありオレも全力で告知宣伝したけど、それより何よりやっぱBさんの魅力とBさんの勇姿をみんな純粋に見たかったんだと思う。
元教員だったBさんの教え子の方々やBさんを尊敬している人たちがたくさん集まり、スピーチなんか聴いててもBさんの人となりはわかるんだけど、そういうその人の過去や経歴等一切関係なく現時点でのBさんの魅力だけでオレや弾き語りのお客さんは見に行きたいと思ったから行った。
バス停で「弾き語り」の話を聞いてそのまま本当にその日行ってみよう、ってなる軽快さが全てを物語っていると思うんだけど、いくつになろうがこういう永遠の面白がりっ子でオレもいたいなと思った。