コロナ禍における当店テイクアウトの本丸「ドリップバッグの販売」いよいよ開始します。
ドリップバッグ(簡易性ペーパードリップ)は出先で時間のない人がレギュラーコーヒーを飲む手段としては最適で、コーヒー界でも大流行中であり、実際当店のお客様からのニーズもかなりの数に及んでいました。ただ珈琲文明としてのオリジナルドリップバッグを制作するとなるとやはり他のどれよりも美味しい(と少なくとも自分が思う)必要があります。
そこでまず世の中に出回っているドリップバッグを有名無名(大手企業のものから個人店に至るまで)問わず片っ端から飲んでみようと思い、去年一年かけて徹底的に飲み潰していきました(去年の一年間であればドリップバッグをたくさん飲んだ日本人ベスト10に入るかもしれません)。※写真③は各社様々なドリップバッグ飲み比べ中の図
ロブ(ロブスタ種)臭のあるものは論外として、いわゆる名店と呼ばれるコーヒー屋から出ているものもやはり頭抜けて圧倒的なものがないというのは例えば有名ラーメン店が「監修」しているカップラーメンが圧倒的美味というわけではないということからもわかるように(そういえば「世界一のバリスタが監修した缶コーヒー」というのもありましたね)、やはり即席(インスタント)としての限界点というのはどうしてもあるものだなぁとも感じました。
でもじゃあどうする?どうするべきか?と考えた時にひとつ面白い実験結果がありました。
それは8g入りのドリップバッグを100mlのお湯で淹れた時よりも、その倍の16g、つまり二袋分を一袋に無理矢理入れて同じく100mlのお湯で淹れて飲む時にお湯をさらに100ml足して薄めたもの(2杯分になります)のほうが美味しかったのです(個人の感想です)。
これは一般的なドリップバッグの形状や目的(迅速に淹れる)から鑑みても、どれも抽出スピードが速すぎることに起因すると思いました。
私が出した結論は「絶対量を増やす」という子供じみた考えでして、業界最多容量の13gを使用することにしました。
そして銘柄に関しては「ブラジル、コロンビア、インドネシア(スマトラ)」という、私が子供の頃(中学生の時から豆から挽いてコーヒーを飲んでいました)に飲んだ「これぞコーヒー」というコーヒーとしての「イデア」に戻ってみたいと思いました。
多くの味の種類のビールが出回る中、しっかりと苦みがガツンと効いているビールのように、This is coffee.コーヒーって元々こういう物だったよなぁと思えるようなものにしたいと思いました。
もちろんこれら三つの国といってもそこから先のスペシャルティコーヒーとしての重要な概念である「産地出所がハッキリしている」を追求しないことには始まりません。
以下に各国の産地を紹介します。
★【ブラジル】ミナスジェライス州セラード地区のムンドノーボ、カツアイ種のナチュラル精製。
★【コロンビア】ノルテ・サンタンデールの大粒豆(スプレモ)、ティピカ、カツーラ種のウォッシュト。
★【インドネシア】スマトラアチェ州テンガ区でのスーパーグレードG1のマンデリン、パルプトナチュラル。
以上のように優秀産地三つ巴のスペシャルティブレンドによりThis is coffee.というしっかりしたコーヒー感を全面に出してみたのが、この度登場の珈琲文明オリジナルドリップバッグ「横濱六角橋Rich Blend」です。
「職場や出先でも手軽に、でもちょっと贅沢に飲みたい」という方はぜひ珈琲文明ドリップバッグをお求めください。
横濱六角橋Rich Blendドリップバッグ 1個260円 5個1000円(←お得です)
珈琲文明 赤澤珈琲研究所 代表 赤澤 智
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