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丸山珈琲と珈琲文明が繋がっているきっかけや経緯をそもそも知らない人のほうが多いと思われるため改めて15年前のブログを下記に貼り付けておくんで(手抜き)興味ある人は読んでもらうとして何はともあれ・・・>スタッフのみなさんと別れを告げ、帰ろうとしたその時、丸山さんが近づいてきて、「この夏は赤澤さんがいてくれて非常に助かりました。これは本当に少ないんですが、給料ってわけでもなく、税金とか関係なく、僕の完全なポケットマネーからなんで遠慮なく受け取ってください。」と言い、「寸志」と書かれたものを俺にくれた。 ←そしてこの度の「丸山健太郎氏珈琲文明来店イベント」の終了後、今度はこっちから「寸志」を渡した。15年がかりの「仕返し」が完了し最高に清々しい気分になれた。 ・・・・・以下は2006年の日記より・・・ 夏の行楽シーズンが圧倒的に繁忙期で、単純に人手を必要とし、夏が過ぎればあんまり人手は必要ではなくなる場所。つまりは避暑地。 こういう場所こそが、今の俺の希望と店側の思惑がピッタリと合致するところである。 そこで、さらにこっちは無給宣言をしているので、受け入れてくれるところはきっとある、そう信じて、軽井沢へと向かった。 軽井沢には義父母の山荘がある。そして、その山荘の斜向かいにユニコーンという喫茶店のマスターが住んでいる。 俺もそのユニコーンには何度か足を運び、いろいろとタメになる話を聴いて、マスターには俺の考えも伝え、いろいろとアドバイスももらえた。 そして、修業・見習の話をすると、「そういうことなら軽井沢には丸山珈琲という全国的に有名なところがあるから、そこを紹介してあげるよ」という、なんともありがたいことを言っていただけて、すぐにその場で連絡を入れてくれた。 丸山健太郎さんというそこのオーナーと直接電話で話し、それではまず直接会って話しましょう、ということになって、丸山珈琲へと向かった。 この修業がこれまでどんな感じだったかっていうのをザーっと言うと、 修業とか見習いっていうわりにはやけに丁重に扱われていて、 どっちかっていうと客人(笑)扱いに近いのかも。 特筆すべきはやはり豆が飛ぶように売れていく店ということ。 今はシーズン中だから喫茶も繁盛してるが、普段は喫茶の売上が2割だけで、8割は豆の売上である。 遠方から車でお客さんがやってきて、土足禁止の店だから靴を脱いで、わざわざ豆を買いにくる。(中略) 丸山師匠は俺に対しても、物凄く腰が低く、丁寧に接してくれてて、なんだか「修業」とか「見習」っていう語句を使ってるのがはばかられる。 綱島にいるT師匠もそうだが、俺が師と仰ぐ2人はいずれも凄く謙虚で、上から下に言う感じが全くない。 だからこそこれからも最高に敬っていきたい。 丸山珈琲での修業が終わり、9月2日(土)、丸山珈琲のスタッフ全員が、わざわざ俺の送別会をしてくれた。 最初、俺は「まぁ送別会という名目で、夏の反省会的な意味合いもある会合なのだろう」などとうがった見方をしていたが、行ってみたら本当に最後まで俺の送別会的な趣旨だったんでビックリした。(中略) 大好物の焼き肉に食らいつきながら、俺は丸山さんの隣をしっかり陣取り、珈琲話をふりまくり吸収しまくり、丸山さんをはじめ他のスタッフのみなさんは逆に俺のことをいろいろと訊いてくるのだが、俺はすぐに珈琲話に戻し(笑)みたいな感じで、最後まで勉強になりまくりだった。 そして、こういういろんな話を訊いたりする時、丸山さんは本当にオープンで、 全て明け透けに話をしてくれた。 スタッフのみなさんと別れを告げ、帰ろうとしたその時、丸山さんが近づいてきて、「この夏は赤澤さんがいてくれて非常に助かりました。これは本当に少ないんですが、給料ってわけでもなく、税金とか関係なく、僕の完全なポケットマネーからなんで遠慮なく受け取ってください。」と言い、「寸志」と書かれたものを俺にくれた。泣きそうになった。 神がかり的な縁で行き着いた、森の中にある世界一流のコーヒー店。 今後の自分の方向性を大きく左右する出会いに感謝するとともに、 今日も明日も軽井沢の森の中にある素晴らしい店と素晴らしいスタッフの発展を祈ってやまない。
by coffeebunmei
| 2021-10-25 15:03
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