久しぶりの妻とのデートは息子の小学校下校時間までという制約の中、行ってきたのはそう「鬼滅の刃」。50歳以上だと安くなるやつを使ってのキメツ。
オレがキメツに興味をもったのはジャンプで最終回をむかえた日からだから半年くらい前?人気絶頂のうちに本当にキッチリ終わるというスラムダンクもしくは山口百恵なところだけで興味をもったんで最終回の日に超久々にジャンプ購入、つまりオレはいきなり最終回から読んだってこと。
わかる人はわかると思うけど最終回はまたほらあれだし(どれよ)別物だったから、
体制に影響はなく、その後頭からアニメで見ていった。
オレももちろん俄かだけど、もっと俄かな分析家とかが「これまでのジャンプの王道と異なりチームや団体より個人、家族愛、利他の精神」から始まって「これまでの企業体質は古い」なんちゃらかんちゃらと続いてったりする論調を結構目にしたけどさ、
いやいや、王道も王道、ジャンプのド真ん中を行く話だよキメツは(良い意味でね)。
ジャンプ内クレド(?)の「努力、友情、勝利」(でいいんだよな?)コッテコテじゃん。
んでそういうド真ん中の中であれだけの緻密な話でしかも潔く簡潔したなんて見事というほかないじゃないか。
一個これは確実に言えるのは男性よりも女性に圧倒的に人気なんだろうなってこと。
登場人物の男がみんなイケメンとか随所にちょっと和み系ギャグ入るあたりとかでそれは見て取れるけど、男性側としては、いや個人的にはやはり悪役(もしくは好敵手)側にはもっとこう、イケメンとかじゃなくて、ルックスや体格的にも圧倒的な成りをしていてほしいっていうのがある(ラオウとか範馬勇次郎とか大豪院邪鬼とか・笑)
「いや、だからその中(努力・友情・勝利)でもこれまでのジャンプ系とは違うこれこれこういうところが」とか言うかもしれないけどそんなん当たり前でだから面白いわけで、作者はジャンプ系だけじゃなく「ベルセルク」とか「バキ」とかも読んでると思うし(※鬼が蒸発して消えていく様の描写とか「ベルセルク」っぽいし、レンゴクさんが眠ってても対応する能力は「バキ」にもずる)、とにかくいろんな名作を礎にしてなりたっているところが素晴らしい。
今回の映画、もちろんオレは面白く堪能したんだけど、やっぱそれまでの過去の話を一通り見てたからよかったと思う面が多く、今回の映画を何の予備知識もなく初めて見たらやっぱり面白さは半減してると思ったその理由いきます(いきなりどうした)。
・悪役(鬼側)の過去や元々はいいやつだった悲哀みたいなのが頻発しそこが結構ポイント高い作品なのに今回の映画の鬼二名それぞれはそういう描写がなかった。
・ネズコ(以下名前の変換面倒だからカタカナで)が鬼になってることに関する説明が映画だけだとキツイ。
・ゼンイツが眠ってるときこそ本領発揮する能力の説明すっ飛ばしてる。
・イノスケの風貌はじめいきなり登場されてもっていう・・・(笑)。
とまぁでもそもそもこの映画は映画のためにまとめてるっていうよりも全ストーリーの中の一か所を本当に抜き出してる映画だし、この映画だけとってみたら主役は完全にレンゴクさんだし、ムザンは出てもこないし、今回の鬼にすら勝利で終わってないし、そんな中でこれだけ支持されているのは凄いことだよなぁって思う。
「興行収入史上最速最高益のからくり」とかメガヒットまでのメカニズムとかはオレも先日のカフェラボZOOM講義で説明したんだけど、ここで今それいうとそれこそオレも先の「無理くりビジネスの話に持っていく論評家気取り」になるんでやめとく(笑)のと、どういう構造だろうが内容、コンテンツそのものが良くないと絶対にここまで支持されてないのは確かだっていうことと、原作がとにかく潔く完結したことの清々しさは今後の漫画界にも良い材料だと思い、この社会現象には拍手喝采をおくりたいと思う。