拙著「人生に行き詰った僕は、喫茶店で答えを見つけた」の中に出てくる主人公(?)の二羽信宏氏とそして彼が開業した「ペンギンカフェ」はいずれも実名実在します。 かつて白楽在住で現在杉並区阿佐ヶ谷在住の二羽さんが、かつて(中学3年~大学2年)阿佐ヶ谷在住で現在白楽在住の私のお店に来て「ここで働かせてください!私も自分でお店をやりたいんです」と千と千尋ばりに(笑)言ってきてからめでたく阿佐ヶ谷に「ペンギンカフェ」を開店して早くも5年近くが過ぎました。
「サイフォンで淹れサイフォンごと提供する」という形態こそ同じではありますが、珈琲文明を完全コピーしているわけではなく、しっかりと二羽さん自身の意思と独自のフィルターを通じて成立している素敵なカフェであります。珈琲文明になくてペンギンカフェにある独自路線をいくつか挙げますと・・・
□店内には自然光もふんだんに入り照明も明るめでポップな店内
□ペンギンのラテアートが施された「ペンギンラテ」がある
□スイーツが全て自家製(尊敬ポイント)
□バリアフリー、ベビーカー置き場及びトイレ内チャイルドキープ設置(超尊敬ポイント)
□「看板犬」であるアイボがいる。日曜日の開店前の1時間「アイボオーナーふれあいの会」を開催(超絶賛ポイント)※ただしコロナ禍の現在はお休み中
など二羽イズム炸裂であります。また書内でも触れていますが、ペンギンカフェ独自のクレド(信条)は・・・
◇常にお客様に対して、そして自分に対して、誠実で有り続ける
◇正しいやり方で、嘘のないビジネスをする
◇クオリティ、サービス、クレンリネスに対し常に高い意識を持つ
であります。
ここのところ私はいくつかのラジオ出演をしたのですが、そのラジオ現場のチーフプロデューサーやパーソナリティーの方が偶然二羽さんのことをご存じで(※二羽さんは元ラジオディレクター)実際にペンギンカフェにも既に行ったことがあるとのことで盛り上がったりしたのですが、この時私は「二羽さんは前職を変な辞め方をしていない、立つ鳥跡を濁さず綺麗に辞めたんだな」ということがよくわかり感服したものです。
もちろんただならぬ苦労やどん底、理不尽な思い、苦渋苦杯散々味わったはずであり、
起業開業への初期衝動にしても、これはまだ本人に直接訊いたわけじゃないのですが本音の本音は詰まる所私と同じで、綺麗事ではない「どうにもこうにも何か自分でやるしかなかった、でも何も無かった、その中で見つけた小さく仄かで一筋の光の突破口に賭けてみた」という状況があったんだと確信している(そのあたりは二羽さんといつかゆっくり呑んで話したい)。
私は現在「カフェラボ」という「カフェ開業希望者に向けたオンラインサロン」というものを主宰しておりますが、例えば珈琲文明が創業以来一度も赤字になったことがないということなどもたまたま運がよくうまく行ってるだけかもしれず(実際間違いなく運が味方してくれていることを多々痛感します)、同じような方法論でメソッドを説いたところで会員さんのお店が上手く行くとは限らないという不安を持っていまして、そんな中で、珈琲文明以外で立地も異なる他のカフェが実際に黒字経営を5年近く続けているというケースそのものが「再現性」という意味でも私自身非常に心強く、それはおそらく会員さんにとっても安心材料になるのではないかという、そういう意味でもペンギンカフェには今後もうまく行ってもらわなければ困るのです(笑)。ぜひ一度ペンギンカフェに足を運んでみてください。【ペンギンカフェ】杉並区阿佐谷北3-28-21 Tel 03-5356-8494
珈琲文明店主 赤澤 智
※目下絶賛休暇中により今月の文明通信は紙面店頭店内設置が8/14以降になるという恐ろしい事態をせめてサイト上だけは回避すべく逆にいつも(6日)より早くアップしました。