この度の拙著は「ビジネス書」や「小説」としてみると確実にライトタッチなのでCD屋に行って【ジャズ】っていうコーナーにあったのを買って来たマニアックなジャズ評論家が聴いて「なんじゃこりゃ!こんなもんジャズじゃねぇよ、深みが足りん!」ってなるのは十二分に想像できるし想定内なんだけど、でもそういうことよりも、例えばオレは中島義道さんの本がもし哲学書のコーナーにしか置かれていなかったら一生中島氏の本と出会うことなく終わっていたんだろうなと思うわけで、絶対的分母の確保にはライトで食べやすい調理品(多少の俗っぽさを伴う)にすることも意味があることだと思うし、今回の作品は初期衝動がまずそこだった。