まわりの知人友人及びその周辺による完全無欠なる絶賛さ加減・・・。
昨日やっとオレも見てきた「ボヘミアンラプソディ」。もちろん見てよかった。
ネタバレとかそういう問題の映画じゃないから気にせず書くけど、
とにかく音楽映画たるもの音楽シーンに手を抜いていないことが大事なのと、
よくミュージシャン本人が出てるものもあるけどそうなると今度は俳優的部分で不自然さが出たりする。つまりどっちかが弱くなるのは否めないわけで、でもこの映画はそのへんをすごくクリアしてる。口パク、当てぶりがもう本当に完璧。ていうかギターソロのポジショニングとかあれマジであってるよね?本当に弾いてないっていうほうが逆に尊敬できるレベルだよあれ。
ストーリーのテンポもいいし、きっといろんな感動ポイントも他の人とオレは同じだとも思うんだけど、個人的にはやっぱ、題名にもなってるくらいだからさ、「ボヘミアンラプソディ」はフルコーラス&歌詞つきて流してほしかったなぁと思う。エンドロールのBGMだけでもいいから。あの曲のとてつもなさは本当に全人類に届けたいから。
そもそもオレはクイーンの熱狂的なファンでもないし、クイーンで一番好きな曲は「39」っていうブライアンが作って歌ってるカントリー調の歌だったりするんだけど、 中三の時に友人に借りた「オペラ座の夜」のカセットテープは本当に死ぬほど聴いた。 中三脳なりにラストに入ってたあの曲のすごさ、とてつもなさはグッサリと刺さった。
その後洋楽にカブれロックに溺れ、ブルース&ファンクにベロンベロンに酔っぱらてる最中でさえもやはり「ボヘミアンラプソディー」は別格。肩を並べる楽曲が存在しない。
もっと言っちゃうとその後のクイーン自体もなんだかオレ的には超えてない気がして、
「レディオガガ」とか「ボーントゥーラブユー」とかなんて「おいおい、なに置きにいってんだ~!」って高校時分でイラついてたし・・・
奇をてらったとかなんちゃらとの融合とか、そんな些末な次元ではない圧倒的楽曲。
6分の曲とは思えない、30分くらいあるような気がする壮大さ。
ていうかあらためて6分しかないんだってこの度思ったもんだ。
だいたいコブシャウの最新曲「オレンダ」も6分あるんだけど、なにこの格差(笑)。
(「オレンダ」はコードも一個だけだし「コンビニ入ってたお姉~さ~ん」とかフレディの命日に何をニコタマで絶唱してたんだかオレも)。
「ボヘミアンラプソディ」みたいな曲を40年以上前に聴かされた英国民はツライと思うよマジで。例えばオレは高校生で中島みゆきの「ファイト!」聴いてから、それ以降の「頑張れソング」に【不能】状態になってしまったように、あまりにスゴイものを最初のほうに知ってしまうとその後がツライ・・・
今回のこの映画、大ヒットしてるってことは特にクイーンを知らないor音楽をやってるわけでもない若者だって見てるだろうから、肝心の「ボヘミアンラプソディ」フルコーラスを聴いたこともない人だっているだろうから、ぜひ聴かせたかった。
あ、でもそれだと【不能状態】に陥る若者が増えるかもしれないからそれはよくないか!?