我が国
に三名しかいなくてウィキペディアにも載ってる国宝クラス(?)のセルパン奏者、東金ミツキさんのライブは相席も含め完全満席で立ち見まで出る大盛況。 どこの誰の何者かも知らぬまま届いた一枚のCDR(盤面のっぺらぼう)を聴き、
チューバ?ホルン?バリトンサックス系?そもそもこのリード楽器はなんなの?
ってところから始まり、なんにせよ圧倒的なオンリーワン感、ザ低音の主張!
東金さんの「棺桶まで一緒に入れてもらって逝きたい」というまでのセルパンへの愛情と、それを普及させ知らしめようとする情熱、真っ直ぐで、真摯な音楽への姿勢と高い純度、本当に意義深いものを見聴きした。
サポートキーボーディストの岸部さんがまたいい味出してて、やたらイケメンでジャニーズ系でこういう人がクラシック界にいたら華やかで盛り上がるんだろうなぁと思うものの、本人はこういう誰かのサポートでバックで弾いてることが何より好きだっていうのも味わい深かった。
セルパン発祥の仮説として、キリスト教の考え(?)で「ヘビも低音も悪魔の象徴だからそういうポジショニングが欲しかった」て、なにそのヒール役が必要なプロレスみたいな発想(笑)最高。そしてセルパン、ロックじゃないか~!ってところも好みだった。
めったに現れない「つわもの」。でも現れた時には心底見てもらいたい、いやもっと言うと見てもらわなくてもオレが見れたらそれでいいくらいの道楽でやってる「つわもの達の夜」。そんなニュアンスを感じ取ってくれる人々が足を運んでくれて満員になるイベント。だからこそ今後も絶対にクオリティを下げることなく、別にいなきゃいないで全然構わないオンリーワンイベントとしていきたい。