タックルした学生の会見を見て胸が締め付けられる思いがした。そしてそれはほぼ全国民が同じ気持ちだったと思う。文字通りの「弱冠」二十歳、数か月前までは少年Aだった彼が針のむしろの中逃げも隠れもせず矢面に立ったその証言は日本中にしっかり届いたと思う(我が国の名前を冠した大学の役員関係者以外には・・・)。
この後に及んで日大がさらに言葉解釈の相違だの乖離だの言ってきてるけど、
じゃあ、「1プレイ目で潰せ」「やらなきゃ意味ないよ」って言葉は確かだったと認めるんでいいんだよね?この証言をうやむやにしないでほしい。実に尊い状況証拠証言。
関学の監督も言ってたけど「本当に乖離があるんなら一回目の危険行為の時に注意するはず」だし、あとこれ例えばボクシングなんかでも試合中常に腹筋に力入れてる時なら大丈夫でもまったくもって油断してる時にボディ打たれたらプロボクサーでも結構効くらしい。あの時、プレイが終わって完全に脱力してる時にしかも背後からの突進を浴びる衝撃力は大袈裟じゃなく交通事故並みだと思う。それを咎めなかった監督、コーチに言葉の相違も乖離もないもんだ。
今回のこの手の話って、他にもいろんなスポーツ界、または企業界、政治界、あらゆる世界で実は起こりうる(ていうか起きてる。昨日も今日も明日も)話だと思うんだけど、
今回個人的に素晴らしいと思えることが、関学の監督がまずしっかり憤りを示し、
被害者が被害届を出したこと。そしてSNS等で世の中に拡散されたこと。
セクハラ問題もそうだけどね。ちゃんと声をあげているところがまず第一歩だから。
日大監督が日大の常務進退の話になると「それはまた別問題だから」と言った。
昨日の学生の会見後に日大広報が「法人として話すことはない」と言った。
一万歩譲って、ああいう人間が法人の常務を退けばまぁその理屈は通るかなとも思うけど、さて、ここまで全て周囲が整った上で、どう出るんだろう、我が国の名を冠した大学の人事組織は。