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コーヒー界での第三の波「サードウェーブ」というフレーズが叫ばれて久しいのでご存じの方も多いかと思いますが、一応ここでも現代コーヒーの三つの波と呼ばれるものについて超大雑把に説明しますと、 ①ファーストウェーブ(1970年代)・・・カフェや喫茶店、及びインスタントコーヒーの普及によるコーヒーの大量消費時代の到来。 ②セカンドウェーブ(2000年代)・・・産地による差別化やシアトル系コーヒーチェーン店(スターバックス等)の台頭。 ③サードウェーブ(2010年代)・・・農園による差別化やブルーボトルコーヒーなど。 スペシャルティコーヒーということを軸に考えるとセカンドもサードもその線引きは曖昧になってくると思いますし、そもそもがこれら三つの区別自体が「サードウェーブ」という考えを知らしめたいがためだけのファーストとセカンドであるとも思いますし、明確に定義付けすること自体がナンセンスだと思います。 もっと乱暴なくくりとして、「セカンド=スターバックス」「サード=ブルーボトル」とザックリと捉えてる方もいらっしゃいます。個人的な思いとしまして、スターバックスはコーヒーというものを文化的アイコンにまで落とし込んだという点で間違いなく時代を築いたと思いますし、一介のコーヒー店主の私としましてもスタバの登場には感謝こそすれ何も文句はありません。 今回述べておきたいことは「サードウェーブ=ブルーボトルコーヒー」という概念のほうです。あ、文句ではありません(笑)。このことを述べる前にスティクスというバンドが1983年に全米で大ヒットさせた「ミスターロボット」という曲の話をさせてください。この曲の歌詞の中には「どうもありがとうミスターロボット」という日本語が登場します。発声としましては「ドモワリガット ミスターロボット」という響きで、「ガット」と「ボット」でライム(韻)になってて実にカッコイイ使われ方をしています。 当時我が国では「日本語はロックに乗りにくい」と言ってるリスナーそしてミュージシャンも多かった中、 外国ミュージシャンのほうが見事に日本語をロックに融合させてしまった事例であります。そして「ミスターロボット」は日本でも大ヒットしました。 「ブルーボトルコーヒー」の話に戻します。創業者でCEOのジェームスフリーマン氏自身が「ブルーボトルコーヒーは大坊珈琲(表参道)や羽當(渋谷)の淹れ方にインスパイアされた」と言ってることからもわかるように、要はもともと我が国にあった「ハンドドリップ一杯立て」という日本の喫茶店文化を踏襲しているわけです。くりかえしますが、このブルーボトルコーヒーに対して私は何の文句もありません。ただ、それに対し「これは新しい波だ!」と唱えたり、または「黒船だ!」と揶揄したり(笑)することはどちらもズレていると思います。ゴッホが浮世絵の、スピルバーグが黒沢明の影響を受けた話を出すまでもなく、コーヒーの世界においても我が国の伝統的コーヒー文化を我々はもっと誇ってよいと思います。 ところで、サードウェーブのあと、最近では「フォースウェーブ」というフレーズまで登場していまして、それは、「栽培方法、精製方法、そして誰によって(トップバリスタなど)淹れたかが問われるもの」といったことらしいのですが、これはまず定着しないでしょう(笑)。栽培方法や精製方法はともかく、誰が淹れたかというのはコーヒーに限ってはそんなに重要なことではありません。 以前もここで述べたかもしれませんが、シェフや板前さんと異なり、コーヒーを淹れるために必要な材料は「豆とお湯」だけであります。それはもはや技術ではありません。つまり良質で新鮮な豆を使い、一定の量と時間を守って淹れることのみが重要なので、我が国の伝統的コーヒー文化を誇るのは大事ですが、コーヒーを淹れる人を必要以上に持ち上げるのはやめましょう(笑)。 赤澤珈琲研究所 代表 赤澤 智
by coffeebunmei
| 2018-04-06 19:54
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