今年のファイナルブログいきます(裏・文明通信ともいう)。
今年の重大ニュース堂々第一位は「娘誕生」で間違いないけど、
まぁなんというかとにかく幸せな年だった。
珈琲文明としては、たとえばメディア露出や取材件数で言えばここ近年で最少だったと思うし、
4月には値上げも敢行してどうなることやらと不安もあった。
でもそういう環境下で、人数や売上がほとんど変わらなかったことはまずは何よりも贔屓にしてくれるお客さんに感謝で、
そして「~に出たからその影響でいま混んでる」とか「値引きしてるから人がたくさん来てる」とか(あ、値引きは一度もしたことないや)、
そういう下駄のようなものを脱いだ状態の営業があって、
そして喜ばしい結果がついてきたというのはやはり商売上でもこれは最上級の幸福なのではなかろうかと思ってる。
新しい年を迎えるにあたって、よく「リセット」とか「心の断捨離」とかを掲げる人もいると思うんだけど、
オレの来年はその真逆でいこうと思う。
珈琲文明が10年になる。
オレが50年になる(笑)。
これまでの様々な蓄積を全部総動員するような方向でいきたい。
仕事にせよ音楽にせよ。
イメージとしては、一年中毎日お祭りしてるみたいな(え!?)。
いや、娯楽道楽快楽に溺れるというのじゃなくてさ、
これまでの自分の蓄積の中での「負の部分(←超多い!)」は除外し、
「正の蓄積部分」のようなものばかりを結集させて毎日を暮らしていくこと・・・
それって実は祭りじゃね?
そして、これらを全うするためには娯楽道楽快楽に溺れてる暇はなかったりもするというある意味かなりストイックな年となる予定。
店をやる時に最初に見据えた目標年数が、まずは「最初の一年」だった。
そしてその次が「十年」だった。
十年たったら経営者として自分のことを少しだけ認めてやろうと思ってた。
年齢に関しては特に根拠もなく、かつて「27歳」と「33歳」に重きを置いていたんだが、
特に何も無く(笑)、34歳で一大事件が起き、その後ず~っと憧れてきた年齢が実は五十だった。
早く五十になりたくてしょうがなかった。
店の十年、オレの五十年が、とうとうやってくる(あ、オレ早生まれなだけで既に五十の代なんだけどね)。
こんな年が祭りと言えないわけがなかろう。祭ります。
それでは祭りでお会いしましょう。
※Photo by楽遊庵さん