創業以来からの常連さん(ポイントカードも30枚超えてる大常連さん)でいつもカウンターに座って読書なさってる女性に、9年以上たって初めて「○○さんが読まれる本はどんな作家やジャンルのものが多いんですか?」と訊いてみたところ、
「最近読んだのだと湊かなえさんとかですかね」という返答があって凄まじくビビった。
それはもうオレの胸の内を見透かされたかのようにビビった。
というのもこれにはわけがあって、オレがまさに今読んでるのが湊かなえの「サファイヤ」という本で、しかもその中のある話が超絶にいい話で今年のオレ内NO1作品に内定してるまさにその作品をちょうど前日前夜に読んだところに湊かなえの名前が来たからビビった。
とりわけ今すごい旬な作家でもないし、「告白」とかの頃ならわかるけど、
そしてオレも彼女の作品は「告白」しか読んでなくて、
そもそもミステリー小説とかほとんど読まないんだけど、
以前「コンビニ人間」買った時についでになんか買おうって思って、長編が多いイメージがあった湊かなえさんの短編があったんで読みやすそうと思って買った。
全て宝石の名前のタイトルがついてる短編で、本当に「プロ中のプロの作家ってこういうのを言うんだろうなぁ」と、内容うんぬんよりも手法というかテクニックに感心してて、
「コンビニ人間」はまぁ面白いっちゃ面白かったけど、やっぱりなんというか、比較するのも変だけど湊さんの作品は職人&プロフェッショナルな感じだった。
でも、でも、そんな中に、テクニックだけじゃなく、
内容そのものもすごくすごく飛び抜けていいものがひとつあって、
それの読後は本当に「いいものを読んだ」って気分になってた。
そして、そんな時にお客さんから出た作者名にビビるのは自然なことで、
オレはそのお客さんに「サファイヤ」という本を強烈におすすめし、
「その中のひとつに個人的に強烈にヒットした話があるんですが、それは言わないでおくんでもし読んだら当ててみてください」と言っておいた。
みなさんもぜひ、湊かなえの「サファイヤ」を読んで、その中の自分内ヒットを教えてください。
絶対アレでしょやっぱ・・・