錦糸町というところはかつて「福島泰樹朗読賞」という詩の朗読の賞をいただいた時に「墨田区トリフォニーホール」というところにおじゃ丸として出た(あ、オレは朗読じゃなくアコギで1曲歌っただけ)ことがあって、
やたら厳かなところであの時の場違い感がハンパなかったのは覚えている。
錦糸町はそれ以来二度目の上陸だが、今回のハコは初めての場所。
初めてのハコというのはいつだって新鮮で、
錦糸町ラブホテル街にある雑居ビルの7F。厳かな雰囲気はゼロ(笑)。
「おは~ざ~っす」みたいなユルめの挨拶で入るのがポイント。
狭いハコでやりたいという希望通りなのもいいが、
いっぽうでこれまた有難かったのが楽屋の無駄な広さ(笑)。
対バンがひと組しかいなくてそれもバンド仲間ゆえ、ホームパーティーみたいだ。
ホーム。そう、アウェイなのにホーム。
いつぞやのキャンサーエイド@黄金町シュールの時も感じたけど、
自分らのステージのみならず、リハから対バン及び打ち上げまでトータルでず~っと楽しいっていうライブはやはりそう多くはない。
この日の対バン、ガッタマンズのギター、マサルさんはかつてオレもその小説を読んだことがある山川健一さん率いるThe Rudieのギタリストでもあった。
何十年も前に読んだその本の中でマサルさんは本名で登場してたらしい。
途方もない時を経て、今こうして、ポン!と出逢う。転石万歳。
還暦でバリバリのまさに「すごいよマサルさん」がいるのに22歳のコブシャウはまだまだハナタレ小僧だ。キーポンローリン。
ハコでそのまま行われた打ち上げで、「ヘイジュード」をぶっつけ完全生音生声でやった。
終わってからガッタマンズのVOのマイティさんともこれは意見が一致したことだけど、
ライブ活動というものをしている者にとっての「冥利に尽きる」瞬間というのがまさにこういう時なんだよな。