千本ノックで見えてくるもの

ハマに来てからの音楽仲間の一人、林あきひこさんが本日通算１０００回目のライブを行う。これがどれだけすごいことなのかあまりピンとこない人のために言うと、
音楽を生業としフルタイムで活動しているわけではない人で、
例えば毎週末（土日）のみの演奏を欠かさず一年続けたとして年間で百本前後。
このペースでさえ１０年かかる。
普段仕事を持ちながら音楽活動を続けている林さんは、平日（仕事帰り）もかなりの頻度でライブをやっていることになる。
ごくたまにではなく頻繁に平日もライブやっている（かつその機会に恵まれている）人は、
オレの身の回りにもそういない（スカンクちかのさんくらいかな）。
そもそも林さんもよくカウントしてたなぁと思う。
オレも自分のライブ本数をカウントしておけばよかったとすごく思う。
オレは人前で歌うようになってから３５年以上たつが、
どう考えてもやはり１０００には届かないのは間違いない。
路上演奏やちょっとした余興的な意味合いのものを含めたとしても届いていないはず。

近藤房之助さんがかつて「千本ノックで見えてくるものがある」と言い、
その昔若かりし頃のBBキングが敢行したとんでもない本数のライブの話を引き合いに出しながら、ずっとそこを目指し憧れてきた、みたいな話をしていた。

オレにとって無条件で尊敬に値する「飲食店」は、
「１０年続いているお店※ただしそこがその人の持ち物件ではなく、家賃を払いながら、それにより生活（もともと経済的余裕があるわけではなく）をしている人、という条件つき、あれ？無条件じゃないじゃん・笑)」

そして無条件で尊敬する「ミュージシャン」は、

「これまでに千曲の作詞または作曲をした人」と、
「人前で千回ライブをしたことがある人」である。

これは質や内容、レベルはあまり問わず、
かなり無条件でリスペクトする。
そして早くオレもこの域に到達し、そこから見える景色を見てみたい。

林さんが本日行う１０００回記念のライブ会場が「ラ・フィエスタ」というのもまた嬉しい話じゃないか。
ぜひ行ってみてほしい、と言いたいところだがどうやら既に満席との情報も・・・。

ともあれ、林さん、この度は本当におめでとうございます！！

※写真は林さん（左）とラフィエスタにて。