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この二三ヶ月くらい「裏・文明通信」を書いていないことに薄々気づいてる。 知ってる人も多いけど、今年に入ってからもう一つのブログ 「(一人で)カフェ、喫茶店をやりたいと思っている人に向けた開業の指南書」 というものを毎週木曜にアップしはじめてからというもの、 ネット発信に対する熱量、エネルギーの大部分をこちらに注いでいる感じで、 日記やつぶやきは自分的には控えめに(これでも?)なった自覚があり。 同時にこの「指南書ブログ」は少し取り憑かれたように書いている自覚もある。 実際にこれからお店をやろうとしている人にとってはきっと面白いとは思うけど、 全く関係ない、別にお店をやろうとか思ってない人にも「毎回楽しみにしてます」とか言われると不思議な気持ちになるけどもちろん嬉しい。 たとえば友人に「美容室専門コンサルタント」がいて、 業種が違うけど彼が書いているブログはオレも楽しみにしてるのと似たようなもんかな。 ともあれ今後もこの「開業指南書ブログ」に関しては、 他の世界にも通じる、みたいな一般的汎用性は「考えず」に、 あくまでも「専門的」に進めていきたい(自分ならそのほうが面白いと思うから)。 毎週木曜の本編の他に月曜は「スピンオフ編」というのもある。 今回はこの「スピンオフ編」と「裏・文明通信」を共通文面でおおくりします。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「あれは左遷だった」 13年前の5月のちょうど今頃の土曜、池尻大橋の教室で雑用をしてたオレは帰りがけに 「赤澤さん、月曜から大月に行ってください」と上司に言われた。 「大月」という場所が山梨県だと言うことすらわかっていなかった。 大学卒業後10年以上フリーター(塾講師)だったオレは、 34歳になって初めて正社員として就職した。 業種は同じ塾だけど、バイト時代の塾とまるで関係ない、 全国に2千教室以上あるメガ塾チェーン。 破竹の勢いの会社だったこともあり、普通なら入社2週間もすればどこかの教室長として配属されるのが当然の空気のところだった。 でもオレは半年間「方南町(当時ここは全国NO1の売上&生徒数の教室)」と「幡ヶ谷」と「池尻大橋」の三つの教室を行き来する「副教室長」という名の「雑用係」で、 主に「チラシ折り&ポスティング、宛名書き、ポスター貼り、月謝未納者への連絡、講師不足時の臨時の授業担当」等をしていた。 社員の年齢はだいたい20代半ばがほとんどであり、 オレは年齢的に他の社員の一回り近く上だった。 若いエネルギーを必要とするイケイケドンドンな社風もあるが、 これが仮に同年代の中であっても「仕上がりが遅い、物事への理解が遅い」性分であるオレは自分で言うのもなんだが、相当「使えない奴」だった。 土曜の帰りがけに「明後日から大月で」と、二日前の辞令もどうかと思うが(笑)、 この「全く考える余地も与えられずに、気づいたら赴任先にいた」ことは、 幸運と考えることにしている(あくまでも今となってはね)。 でも個人的に本当に幸運だったなと思うのは、既存教室の引き継ぎではなく、 新規開校の教室であったことだ。 半年間の「雑用係」と並行し、本部会議で各教室の状態やあり方を観察することで、 見えてきたこともたくさんあったし、先に述べた「雑用各種」は雑用とはいえ、誰かが必ずやらねばならない業務内容であり、それらを身を持って体感することは現場責任者としては「それら各種労力や強度の違い」等を把握するためにもすごくよかったと思う。 オレの辞令が出る数ヶ月前、やはり東京の社員でオレよりさらに歳は2個くらい上の人が、 山梨のとある教室に異動になっていた。 それまでの成績等から鑑み、言ってしまうと「左遷」状態であった。 その人は半年ほどしたのちに結局退職した。 オレは入社後まだ教室を任されていなかったので、 実績そのものがなかったが、こういうのは自分自身がよくわかる、 断言出来る、間違いなく、オレの大月教室異動辞令、 あれは左遷だった・・・。 ただし、社会人経験のなかったオレに、仕事人としての余計な矜持もなかった。 それまでの雑用係で、三つの教室を行き来し、 確たる居場所のなかった自分に与えられた完全なる居場所。 それが新規オープンの大月教室であり、オレはこの場所を愛しく思った。 最初は生徒はもちろん講師もゼロ。 自分で全て対応して徐々に増えていく充足のプロセスは自分向きで、 八王子在住だったオレは普通列車にて通勤。 高尾、相模湖を超えたあたりから目の前に広がる一大スペクタクル大自然と、 ホームに降り立つと駅弁を売る人の声。 ピカピカの教室は新築特有の匂いがした。 授業終了時刻が21時半で、上り電車最終が22時24分。 授業終了後に講師ミーティングや本部連絡もろもろであっという間に終電時刻になり、 何度終電を逃したことか。いや意図的に逃したことのほうが多いか・・・ マジな話、週のうち半分は教室に泊まっていた。 寝袋をはじめ各種お泊りグッズは充実の一途をたどった。 タイムカードの打刻など日付は変わるし、そもそも出勤も退勤もない状態。 こんな風に書くとそこの会社どんだけブラックよ? って思われるかもしれないが、本人いたって自主的にしていたと言える。 休日も隣町の猿橋の団地にポスティングに出て、戻って、 そう、自宅ではなく大月に戻るみたいな(笑)。 先に「この場所を愛おしく思った」と言ったけど、 要は自分の居場所を味わい尽くし、 そこに集う人々全部を慈しんだ。 その後、この手の会社ならではのスピード人事により、 山梨の教室グループでは総本山的な富士吉田への異動及びエリアマネージャーを兼任しつつ、こっちとしては新たな自分の本当の居場所(自分の店)作りに本腰を入れ始めるようになった。 あの時は左遷だった・・・ しかし数年後オレが退職の意を伝えた時に専務から言われた 「方南町教室(全国一位教室)の室長をやってみませんか?」 という慰留(?)はやはり痛快だったのと、 そもそも自分の夢と目的はそこではなく、 「本当の居場所(自分の店)」に向かうことだった。 その「居場所」の疑似体験が、ある意味大月教室にはあった。 仕事という概念すらない「身も心も」みたいな、 社畜(!?)ともとれないこともないが、やはり貴重な貴重な居場所体験。 ましてや自分でお金を貯めてあらゆる総力を結集して作った自分の本当の居場所、 自分のお店ともなるとその気力たるや、それはそれはちょっとスゴイわけで・・・ 13年前の5月13日(月曜)が大月教室の開校した日だなんてことは、 きっと現室長はもとより本部も誰も知らないんだろうなぁ~
by coffeebunmei
| 2015-05-19 18:47
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