伊勢佐木町とか野毛とか日ノ出町とか、いわゆるディープな横浜に来たコブシャウメンバーは一様に「旅行気分」だったに違いない。オレはチャリで行かなかったことを後悔するほど近所。ガン基金へのチャリティーイベント「キャンサーエイド」に参戦。
リハ後、事前に方々複数筋から聞いていたケーキ屋「浜じまんの【ボストンクリームパイ】が絶品!」の話が気になり、ハコの真裏(ていうかハコが裏?)に「浜じまん」を発見したオレは全く気乗りしてないメンバー全員を率い、連れ込み旅館のように店内に誘引成功。
しかし、お目当てのボストンクリームパイのカットしたやつは売り切れており、
ホールしか残ってなかったのと、そもそも喫茶コーナーが今にも閉まるとのことでやむなく諦めた時のメンバーの安堵した表情ね。
「(満面の喜びを隠しつつも)閉まっちゃうんならしょうがないよな、いいよ、おじゃ丸ホールで買えば?あ、みんなで【パイぶつけ】する?」
子供かよ・・・。
そんなわけで本番前に居酒屋でチョイ呑み(なんでそうなる?)。
今回は趣旨的にもイベント開始時には会場に入り、対バンも全部見てしっかり参加しようということになり、スタートからハコ入り。
ディープなロケーションにあって「ライブバー」だから、うらびれた地下にあるアングラなハコを予想して(いやそれはそれでいいけど)たがこれがまたとても綺麗なハコだった。店の名は「SURE(シュール)」。
しかも切り盛りしてるのが女性。つっても「ジャニス好きでした、酒とタバコで声渋いです」の感じでもなく、ましてやメリーさんでもない(笑)。普通にエレガントなお姉さんで、
店内もやたら小奇麗。トイレとか洗面所とか超綺麗でやっぱ女性店主の店ってこういうところが違うよなと感心。
「バンドエイド」や「ライブエイド」とかのスーパーミクロヴァージョンをイメージしてたもんで、バンドが多いのかと思ったけど、オレら以外は皆さんアコースティック系。
でもみんなオリジナルでしっかりと自分のフィルターを通した音楽をやっているって時点でもう全員好きだった。
念願の「ホール山口」さんも聴けたし、「吉田組」さんらはジャメさんや横山さんとも友達で六中(六角橋中学)出身だったりして、いろいろつながってるなぁ~をここでも実感。
ひたすらに楽しいままコブシャウの出番が来てそのまま客席からステージに。
アウェイとか初のハコとかを全く感じない、お客さんが超ウェルカムな感じで盛り上がってくれた。
最近欲していた「狭いハコでのライブ」。これこれこういうライブをやりたかった。
先月の新宿祭りもそうだけど、こういうイベント系ライブの楽しさは独特だ。
こうして単にとことん楽しんだ挙句、結果的にその日の売上がチャリティーになってるなんて最高じゃん。
音楽があると人生は楽しい。ライブをやるともっと楽しい。
アンコールはもう声もボロボロになってたけど、満ち足りた「Alive」だった。

