先日も塾講師時代の教え子(当時中3)が突然店に来て、バンド名から検索してどうにかたどり着いたことや現在警察官になってることを知ったりして喜びに打ちひしがれた。
昨日はなんと当時小学生だった教え子と22、3年ぶりに再会。
今はもはや青年実業家。多店舗展開している代表取締役。
これはインパクト抜群だった。オレが大学卒業してすぐ入った塾の初年度の生徒だったというのと、何よりいつもニコニコしてて愛想もよくてスゴく可愛いくて(あ、男ね)素直だったためこっちも楽しかったしその存在を忘れることはなかった。
彼からの超久々のメールに「【いつか】会いましょうだと社交辞令になりますからいつにするか決めませんか?♪青い月の東京で~」と記してあった。嬉しかった。
コブシャウの前にやってたバンドの曲で、正しくは「青い月のTokyo Bay~」だから20年以上彼は思い違いをし続けたことになるんだが、これはどうでもいい思い違いだ。
しかしオレは彼に関しては昨日実際に会うまで、
どうでもよくない思い違いをいくつかしていた。
結果的にはオレの大学の後輩にもなったわけだが、彼の場合小学校からずっとこの大学の附属の学校で、普通の私立に輪をかけてそれはそれはみんなだいたいお金持ちの子が多い。
実際、彼も社長の息子だった。
オレが勝手に想像してたことはお父様の会社の系列、グループの中での会社の社長になっているかまたは単に後を継いだと思っていた。
全然違った。
彼がまだ大学生の頃に既にお父様は亡くなられ(そもそもこのお父様も一代で築き上げた会社だったということも昨日知った)、まるで関係ない、何も関係ない、彼自身が未知の領域の職種の世界での起業を果たした。
起業後すぐにどん底も体験していた。
そして今や大都市に複数店舗を構えるに至る。
痛快なドラマを見たあとの気分になった。
今年最も真剣に人の話を聴いた日だったかもしれない(笑)。
そして目の前のこの人物が「あの時の天真爛漫な小学生」。
史上最強の浦島太郎状態。
面白くてしょうがない。生きてると面白いことってあるもんだ。
呑みの会計をオレが済ますと(元教え子だからっていうんじゃなくて、社長に奢るオレかっこいい的な悦に入る感じね)、「絶対奢らせないですから。今日だけのことなら喜んでご馳走になるけど、今後もまだ続かせていきたいから・・・」ともう嬉しすぎる言葉もあり、二次会は逆に全部ご馳走になった。社長、ごっそさん!
完全に自分の実力オンリーでのし上がった人間の考えの説得力はやっぱ半端ない。
「組織が大きかろうが小さかろうが、正しいやり方(ビジネス戦略的な意味ね)でしっかりと結果を出しているならばそこにレバレッジをかければちゃんと成功する。
逆にダメなやり方してんのにそこにレバレッジかけてももっとダメになるだけ。」
恐ろしく共感納得したし、こんな話を「あの時の小学生」から聴ける時が来るなんて。
老いては子に従えじゃなく、老いては教え子に従え。
時の流れはかくも味わい深い。