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オンエアされてない部分のほうが多いわけで、 でもその中にこそ面白いやりとりがあったことは例えば先日のくわばたりえさんの「いや、カーンやなしに」をはじめこういう場でなるべく述べてきた。 さま~ずさんとの細かいやり取りの数々は、 なんと「モヤさまのロケ地を巡り、話を聞こうツアー」みたいなのがあって団体さんに説明したこともある。 「よくない話」の場合はもちろんしないけど(ていうかマジで今のところないし、皆さんとてもいい人なのが現状)、 その人の魅力がにじみ出てるエピソードなどは述べていきたい。 林家たい平さん(※写真1)の場合・・・本当に恥ずかしながらこっちはたい平さんのことをそれまで知らず、ゴルゴさん(?だよね、【命!ってやる人】)が来たと思って、 しばらく会話が続いていて、たい平さんが「日本人で最初にコーヒー飲んだ人はどんなだったんですかね」みたいなことを言い始め、 オレは「太田蜀山人というヘンテコな名前の人がいまして」みたいなこと言うと たい平さんが「おお!太田蜀山人、知ってます!ボクは落語をやってるもんで」となりそこで判明、まさに釈迦に説法したことになり恥ずかしくなったその後、 オレとたい平さんは二階席にいたんだが、その時、 「下から二人をカメラがとらえる絵を撮りたいんで、しばらく二人で何か話し合ってていただけないでしょうか」とスタッフに言われた。 もちろんここは噺家のプロに第一投を委ねることにすると、 たい平さんは、即座に、 「女性が一人で来てカウンターに座ってトルストイとか読んでたりするとときめいたりしますよね」 と、全く間を置かずに、しかも「なぜトルストイ?!」とか思わせ(笑)、 それでいて実に差し障りのない会話のキラーパス炸裂。 「ぶらり途中下車の旅」の放映では、確かにカメラが下からまくっていくシーンがあって、 この時の音声はなくBGMとナレーションのみなのだが、実はこんなことを話していたのである。 斉木しげるさん(※写真2)の場合・・・「孤独のグルメ」の際、ゲスト出演の斉木しげるさんがいち早く珈琲文明に来て、ある意味ロケ待ちの楽屋も兼ねた感じでマネージャーさんと二人、かなり長時間滞在してくださった。 その時、斉木さんはかなりのヘビースモーカーであることをおっしゃると同時に、 「ここも大変だったでしょう、いろいろ条例とかでうるさくて」 と、いわば「本当は喫煙可にしたほうがお客さんがたくさん来るのに、分煙等の条例により仕方なく禁煙にしている」ことへの慰めの言葉が来た。 ※確かに喫茶組合の会報誌みたいのには今でも「禁煙、分煙の義務化断固反対」みたいな運動の見出しが躍る。 オレは「当店ではスペシャルティコーヒーというものをお出ししている手前、その中のひとつの要素【アロマ】がタバコの煙により該当基準を満たさないことになるため、禁煙にしてるんです」と、言外に「自主的積極的禁煙の店」であることを含ませた。 言いながらもオレの中に軽い緊張が生まれた。 「たばことコーヒーは切り離せない、たばこも吸えない喫茶店なんて言語道断」という考えの人は未だ多い(かつてオレ自身がそうであったように)わけで、 オレのこの発言により斉木さんが気を悪くし、 その後のロケに不穏な空気が流れたらどうしようとか話しながらそんなことを考えていると、やはり間髪入れず、 「そういうポリシーや考えがしっかりしてるところはもちろんいいんだけどね」 と切り返してくれた。 重たい感じでもなく、サラりとふわりと返球してくれるスマートさに感服したものだ。 他にも様々な方々の来店、そして放映ではカットされたものの思い出深いシーンはたくさんあり、勉強になることも多く、そのひとつひとつはオレの中での財産でありつづける。 ※写真はそれぞれ、おそらく未公開フォト(たぶん)。 ブログや店頭に出してる写真とまた違うバージョンにしてみた。
by coffeebunmei
| 2014-06-20 19:17
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