
北海道時代、靴底に「鉄の爪」が仕込まれた長靴があった。
人はそれを「パンサー」と呼んだ。
母親も普通に「今日はパンサー履いてく?」とか言ってたし、
小学校低学年の身にとっては友人も皆一様に「パンサー」と呼んでいたし、
この語を発する時はどことなく悪役のヒーロー的カッコ良さに浸ってた気がする。
普段は爪を隠し、雪や氷になるとカチャ!っと登場するアイアンクロー。
子供はカチャっとしたいもんだから平常時でもアイアンクローにしてアスファルトにもパンサーにもロクなことないことをしてパンサーはその末路をたどった気がする。
さて、なんとこの度の雪で長靴の無いオレに妻が通販で購入してくれたブツ。
これがナント、パンサーじゃありませんか!※写真
パンサー健在!北国の人の間では当たり前にあるものなのかもしれないが。
でもあれから40年以上もたってるから現在のパンサーはもうスゴイことになってて、
名前もグリズリーとかになってんのかもしれないとか思ったこともあるが、
ほとんど当時と変わらない細工だった。
これでもう雪も大丈夫、ってなってからは雪降んないね。降んなくて全然いいけど。