「孤独のグルメ」をはじめ、様々な媒体でよくご一緒させていただく機会はあれどお互いに水曜定休なもんでなかなか行き来は出来ていないだけに嬉しかった。
注文入ってから豆を挽くことに感心してくださったけど、それを言うなら友さんは注文が入ってから玉ねぎを切る。
これらの工程を端折ればもちろん提供スピードは格段に速くなるに決まってる。
でもそれをやっちゃおしまい、いや全然おしまいじゃないお店も多々あるし、そういう店も全然有りなんだが、うちや友さんはたぶんこの辺は生命線。これらによりお待ちいただく時間が長くなるのはやむを得ないことと決めている。
あとこれすごく興味深い話だったんで書かせてもらう。
友さんのメニューの中で作業時間を特に要するものは、なんと、「チャーハン」「パスタ」「カレー」等とのことでこれは意外だった。
ハンバーグ等はフライパンで焼いてる間は並行作業が成り立つからとの理由。すごい納得。
同じくうちで意外な話をひとつ。それは「(今の季節の)アイスコーヒー」。
どんなに寒かろうが大雪の日だろうが、アイスコーヒーを頼むお客さんっていうのが一定数いらっしゃる。おそらく「アイスコーヒーしか頼まない人」って世の中にいる。
夏の間であれば一日で確実にハケる量があるので大量に作る。
でも冬はやはり圧倒的少数になるので大量生産は即大量廃棄ロスとなる。
ゆえに一杯ずつホットと同じ工程の後、氷による急速冷却が入るため、
提供までにはホットの倍時間がかかることになる。
一般的イメージとしては「急いでるから早く出てきそうなアイスコーヒーにするか」っていう人もいると思う。でもうちの場合そうじゃない。
同じことが友さんにも言える。だからランチ等で急いでる時「チャーハン、パスタ、カレー」は要注意。
そもそも、友さんやうちはきっと急いでる時はふさわしくないお店だと思う。