最近の音楽のミリオンセラーは必ずしもクオリティが高いとは思わない、ていうかズバリ「低い」ほうが多いんだけど、本の場合、話題となってるものや売れてるモノはオレ的にはほぼパーフェクトで面白いと思う。
これは音楽は自分の土俵でシビアになってしまうからなのか?とかではないと思う。
音楽はまぁ作品以外に歌い手の要素(アイドルであるとか)もあったりタイアップであったり二次的要素が多いからしょうがないのかなぁとも思う。
言ってみれば本の場合、ほぼ全てが音楽で言う「シンガーソングライター」で、作品全体に作者が完全に絡んでるわけで・・・
百田尚樹さんといえば、「永遠のゼロ」の今や時の人で、でもオレはまだ「永遠のゼロ」も「海賊と呼ばれた男」も読んでない。
でも二年前に「モンスター」は読んだ。ムチャクチャ面白くて、以降ハリスさんに薦めてからハリスさんは一連の彼の作品のほぼ全部読んだみたいで(さすがです)、
先日ハリスさんが百田さんの「幸福な生活」を読んでいて、
それが「短編であること」「最後に強烈なオチがあること」を知り、
これは読もう、買おうとしてみんとて買ったなり。
いやもうまいったよ。これは面白いって。
「最後に強烈なオチがあるショートショート」では筒井康隆以来でしょ。
解説でクドカンも言ってるけど「読者を楽しませることを第一に考えたら文体なんか気にしてられない。個性はむしろ邪魔になる。だから作風をもたない」
って、なんだかオレの珈琲観にも近いんだけど、
百田さんはまさに現代のモンスター娯楽作家だよな。
音楽の職業作家にも昔は阿久悠さんや筒美京平さんとかのモンスターがいたんだけどなぁ・・・