料理人神田裕行さんの記事から。
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例えば料理なら、一つ仕上げるまでにいろいろな分岐点があります。
こっちのエビと向こうのエビ、高いほうが物はいいが、少し安いほうでもいいか迷う。
下ごしらえに技術がいる食材だが、面倒でも丁寧にやるか、しかられない程度に処理するか。
分岐点では、「こちらをやったほうがいいと自分でわかっていること」がいつも右にあって、
反対側の左には「仕事の質は落ちるけどラク」という道が必ず見えています。
違いはほんの少しで、どちらを選んでも問題は起きない。
でもちょっときついけれど、いいとわかっている『右』へ常に振っていく気持ちの強さが、
結果的にあなたの仕事を大きく違う場所に導くのですね。
仕事の現場での小さなこだわりは、自分で納得した大きな信念の支えがないと積み上げられない。でも、常に右に振る努力はそう簡単なものではありません。
ただ、今日も明日も右に振ろうよって思い続ける自分で在りたいと思っています。
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これだよ。重要なのは。毎日、瞬間瞬間で分岐点に出くわしている。
その時の右にある道。これをオレは王道と呼んでる。
来年の目標、いや、年じゃなし、月じゃなし、一日でもなし、
瞬間瞬間に起こる分岐点で王道を行く。言うは易し。とても綺麗ごと。負担増。
でも王道を歩きたい。Walk this way!
神田にあるから「かんだ」じゃなくて名前が神田さんなんだね。
カウンター8席に個室がひとつだけのこの店。
間違いなくこの神田さんが全行程に噛んでいる。
行ってみたいなぁ~元麻布かぁ~縁がない場所だなぁ(笑)。