何通書いたかわからない履歴書は ようやくただ一つの面接につながった
何故この会社を選んだかを訊かれたが 選べる立場なんてなかった
なぜかすんなりと三日後の週明けから早速ボクは働くことになった
モラトリアムは三日間 誰に会うでもなく海と山とそして川に行った
電車のホームに置いてあった求人誌にまだ目が行く
フレッシュな気持ちも 前向きな希望も 何一つないまま
モラトリアムの強制終了
濁った水のこれ以上底はない場所にもぐった
そこから見上げる水上の景色はあまりに微(かす)かな光
なぜこうなったのか わかってるけど やっぱり わからない
同じ場所にいる人は 水上の景色 誰一人見ていない
ほんの少し上にある ここよりもほんの少し綺麗な水を見てるだけ
はじめは休日が待ち遠しかった やがて休日が一番嫌いになった
翌日から始まる勤務におびえるだけの一日が一番嫌いになった
休日に一日だけ見ることが許されている
眩しかったはずの水上の景色も いざ見るとなると
ただひたすらに悲しくなった
濁った水のこれ以上底はない場所にもぐった
そこから見上げる水上の景色はあまりに微(かす)かな光
なぜこうなったのか わかってるけど やっぱり わからない
同じ場所にいる人は 水上の景色 誰一人見ていない
ほんの少し上にある ここよりもほんの少し綺麗な水を見てるだけ
濁った水の底から 一人それでも微(かす)かな光をボクは見ている
NO.208 「水上の景色」詞・曲 おじゃ丸
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生還記念日http://ojamaru.cocolog-nifty.com/blog/
になんでこんな歌よ?って感じだが(笑)。
今月の最新曲の歌詞です。「ブラック企業に入った人の歌」って今まで無かったっしょ?(笑)
オレの前の会社は「ブラック」とは思ってない(たぶん世間一般から見ると間違いなくブラックだけど)けど、いくつかの面接を受けて、どう考えても「ブラック、真っ黒け」な感じのところにも面接行ったもんだよ。でもさ、そこすら落ちてんだよオレ(笑)。
まぁ12年前の「あの場所」だけは正真正銘ブラックホールだったのは確かだわな。
お陰様で干支がひと回りしました。
曲のほうは「メロディアスファンク」とでも呼んでくらはい。
お披露目は5月24日第四金曜弾き語りにて。