

自分自身では何年ぶりかっていう「一週間に3本のライブ」おじゃ丸二大都市ツアー(六角橋1丁目&2丁目)、無事終了しました~!(※写真①は今沢カゲロウさん、②は黒沢豪さんと)。
今月作ったオレの最新曲「富田純子を想う」はカゲロウさん&豪さんにも大変好評で、
今日もさっきロスからわざわざ豪さんが国際電話かけてきてくれてやっぱり「富田純子」の話になったりした(笑)。
「昔ガリガリで今80キロあるオタッキーな主人公は昔の同級生「富田純子」がいることが発覚した風俗店に、ゲーム、漫画、フィギュアを売ってお金を作り乗り込み、ドキドキハラハラの展開・・・」(文庫本の帯の感じで書いてみた)
っていう歌なんだけど、終演後、黒沢豪さんからどういうふうにして曲とか詞とか作るのかを訊かれ、
「ほとんどが曲先で、場面設定や着眼方向性を決めてから言葉を当てはめていく」
こととか、
「ちまたの歌詞だと君とかあなたとかほとんどが代名詞で、そのほうが聴き手それぞれにとっての『君』であり『あなた』だから誰にでも当てはまるのはいいんだけど、
小説やドラマや映画だと登場人物の固有名詞がしっかりとフルネームで出てきて、
それでもちゃんと読者や視聴者は感情移入も出来るし、逆にしっかりと名前をつけてあげることでキャラが立ってきてよりリアルになるんで、結構自分の曲の歌詞にはフルネームで名前が出て来たりするんです(係長高橋義夫とか昭和のナンパ師矢吹光など)」
とかいろいろと嬉々として語らせてもらい、その後、「豪さんはどういう風に曲を作ってるんですか?」と訊くと・・・・
豪さん
「例えばアルバムの中に入ってる【フルーツバニー】っていう曲は、ある惑星では動物のしっぽが果物になっていて、りんご程度ならいいけどそれがメロンやはたまたスイカだったら重くて動きづらく、主人公のウサギはバナナ(だったかな?)の尻尾でいい感じなんだけどある日それがなくなってしまい、困り果てていたらすごい大きい犬(怪獣くらいのデカい犬)がやってきて相談にのってくれてたら、その犬よりもさらに巨大なドデカい木(ビルくらい?)があってそこに尻尾があって・・・・」
って、豪さん!そっちのほうがスゲ~ってばよ!富田純子どころの騒ぎじゃない(笑)。
しかも曲は結局インストなわけで歌詞はない。説明されないと絶対こんな内容だとは思わない。リズムパターンやらリフやらコード進行やらから作るわけじゃなく、
まずこういったストーリーが先にあって、その後、これまたリズムでもリフでもコードでもなく主旋律から作る(もちろんそれが全てではないが)とのことで、超興味深かった。
インスト作曲者の意外な作り方を知って、ある意味歌モノよりも「場面設定やシチュエーションがカッチリしてる」って思った。変な言い方だけど「詞先」だよね。
豪さんからいただいた「命」というCDにこの「フルーツバニー」って曲が入ってて、組曲になってて、第二楽章がヘビメタで、「あ、ここでデッカい犬出てきた!」とかもう面白さ倍増で、とにかくオレが思ったのが、豪さん、そっちのほうがスゲェ~!ってことでした。
いやぁ、それにしても、音楽があると人生は楽しい。