
「孤独のグルメ」の終わりにある「ふらっとQUSUMI」のコーナーで久住さんとオレのユル~いトーク&久住さん地獄のカレーパンに悶絶というシーンがごっそりカットになり、
その代わり後日リリースされるDVDにその模様がガッツリ入るとのことで、
それはあとのお楽しみなんだけど、
今回のオンエアで、台本にしっかりあり、かつロケも完了していながらまるまるカットになってしまったシーンがあるので、せめてここでそれを紹介しておこうと思う。
話はスタッフのかた(脚本家?)がうちにロケハン&打ち合わせに来たときにさかのぼる。
平常営業中のその時、一人の清楚な女性が「こちら今度サロンで出そうとしているコーヒー豆なんですが、よかったら試していただいて感想聴かせていただけませんでしょうか?」と言ってきた瞬間を脚本家の人は聞き逃さなかった。
この手(コーヒーを飲んでみてもらいたい系!?)の話って、創業以来せいぜい過去に2、3回くらいしかなく、そんな頻発する出来事ではないのに、
それがしっかりそのまま台本に載った。
どんだけ瞬発力で書き上げてんのよ(笑)って話だが、
だからひょっとしたら他の店の他のちょっとしたエピソードも実話なのかもしれないんだよね。店でのオレのお決まりフレーズ「お好きな席にどうぞ」とかも完コピしてたし。
さて、このシーン、本当にそのための女優さんも手配され、五郎さんも「ほう、そういうこともあるのか」と心のつぶやきがあり、そのつぶやきの時の表情撮影も完了してた。
ちなみにオンエアで店内にいた人物が3人だったのは覚えてるだろうか。
五郎さん、そして「こちら、初めてですか?」と言いつつあんたもじゃん!(笑)の斉木しげるさん、そしてもう一人、テーブルに一人優雅に座ってた女性がこの役回りの人ね。
この女優さん、木村さんっていう。所属事務所の人で人気商売だろうから、みなさんもぜひ覚えておいてください。ちなみにマスター役の人は「鹿野さん」と言った。
※写真はその木村さんとのツーショット(トレーにミルクがこぼれてるのはご愛嬌)。
んでね、マスター役の人が「わかりました、いいですよ」と言ってこのシーンは終わるんだが、事実は小説よりも奇なり、いや、芝居よりも奥が深い(そりゃまぁそうか)。
リアル世界ではここからが壮大なドラマの幕開けだったんだよね。
この(リアルのほうの)女性、実は「リリーズコーヒー」主宰者でもあり、
コーヒーに関する知識も豊富なかたで、オレはまさに釈迦に説法的な回答をすることになるんだが、同業者(飲食っていうくくりではなくコーヒーを扱う者同士という意味で)の知り合いが極端に少ないオレとしても嬉しく素敵な出会いだった。
そんな、テレビ放映ではごっそり丸ごとカットされた、あるいはカットされなくても、
二言三言で終わってしまう会話の奥にある深遠なその後の世界、
よかったらこちら「リリーズコーヒー」の8月13日の日記に飛んでみてください。
→http://blog.lilys-coffee.com/?month=201208(ここの8月13日ね)。
こういう展開があるから現実世界は面白いのさ。