誰の指図も受けず、許諾も不要な自分の店。
ここはひとつ強気で思いを通そう!
と決めていた。
本日3月11日14時46分。
店内BGMを切って1分間の黙祷。
日曜のこの時間の店内がどんな状況なのかはもちろんわかっていたし、
実際今日も満卓だった。
オーダーもまだ全然途中、ていうか来店したばかりでオーダーを伺ってすらいない人もいた。
まだ前のお客さんの食器を下げてないテーブルに次のお客さんが座っていたりもした。
教室長時代なら「はい、みんな話やめるぅ~」とかですんでた気がするが(笑)、
店内には老若男女、しかもこの時は新規のお客さんのほうが多かった気がする。
みんな和やかに歓談したり読書したり愛の言葉交わしあったりしてる。
ライブの時とはまた違う、いや何にも似ていないこの緊張の感覚。
携帯アラームは45分に鳴り、30秒になったら「皆様、あと30秒後に・・」と話し出すつもりだったが、勝手にバクバク緊張してためらってたら46分になってしまった。
自分で自分の背中に問答無用のジャンピングニーアタックかました。
肉体から言葉だけ飛び出した。吐き出した。
「店内にいらっしゃる皆様、只今14時46分になりました・・」
それぞれは赤の他人同士、満員の店内、完全なる静寂・・・。
今日のこの1分。
忘れない。