ニュースの引用。
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「外から見ていると分かりにくいですが、中日ファンは、昔から知っている人がいる球団を応援しているのが楽しいんです。勝ち負けだけじゃない。コーチに生え抜きを使わなかったりと、落合はそこが分かっていなかった。それに親会社がマスコミということも大事。監督のコメントが面白いかどうかで新聞の売上げも変わってきます。高い給料の中にはファンサービスも入っているんですから、落合みたいに無愛想で、ろくにファンの前に顔を出さないというのはダメです。ファンクラブ会報に批判記事を載せるのは、前任者を否定して、『高木は凄い』と持ち上げる意図もあるでしょうが、落合もなぜそこまで書かれるのか考えるべき」
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これを言ってるスポーツ評論家の菅谷氏って何者か知らんけど、そして現時点では監督じゃなく無所属、つまり一般人に「元監督」とか「さん付け」でもなく呼び捨てなのがよくわからんけどさ、
オレは全監督のコメントの中で一番面白かったのは落合だった(オレも呼び捨てかい・笑)よ。
例えば、その日の試合を全然左右してないけど「森野だよ森野森野」っていうコメントが勝った試合二日連続とも同じだったときとか、物事の全体を見てる人間にとっての正直な考え事ってこういう感じなんだろうなって思うもん。
それとこないだ「采配」っていう本読んで本当によ~くわかったことがある。
プロ野球の監督には色んなタイプがいて、「勝てばいい」「ファンサービス」「オーナーに喜ばれる、つまりテレビ視聴率なり売上利益が出る」どれも目指すところだろうし、どれも大事なんだろうけど、
とにかく落合監督は「勝つこと」に徹底していた。それは有名なこと。
ただもう一つ、すごく興味深かったのが、物事の最優先事項であり大切にすべきものの筆頭に「選手」がくるってところ。
これは本当に終始一貫してた。一切の矛盾点がなかった。すごいと思った。
これを飲食店に当てはめると、お店を任された店長がお客さんよりも売上よりも商品よりも従業員スタッフが大事さの筆頭にきてるってこと。
「お客さんに決まってんだろ」と言う人もいるだろうし、きっと店のオーナーなら「お客さん」という腹の中で「お客さん=売上」っていうことで「お客さまに決まってるだろ、けしからんな君は」ってカミナリを落とすことだろう。
スタッフのいない今のうちの店では縁のない話ではあるが、
前職の学習塾で実はオレは今だから告白すると、大切にすべき筆頭要素はまさに講師たちだった。
社内ではごく当然のように「保護者」であり「生徒」が大事となっていた。
エリアマネージャーの立場のときなんかは研修でオレも各教室長たちにそう(大事なのは「保護者」と「生徒」)伝えてたもんだ(笑)。
腹の中を口外することはなかったし、実際問題我が教室が誰にも文句言わせない結果(売上にせよ合格実績にせよ)になったからってこともあるかもしれないが、そこはずっと貫いてみたつもりだ。
落合監督にしても終始一貫「選手第一主義」で、常勝軍団になってたもんだから、球団の売上(利益ベースで)が下がっても球団側はなかなか文句も言えなかったんだろうな。
別にこれが正解とかじゃないと思うし、ファンや売上が重要なことだって当たり前すぎて触れる気にもならない。
ただまぁ本人のイズムが終始一貫してることが選手やチーム全体に安心感が生まれ、
勝利への好循環に結びついていた。それが落合竜(流)だった。
とりあえずさ、今度のWBCの監督やってくんないかなぁ・・・