J-WAVEのタイムテーブル冊子、番組表リーフレットのようなものがあって、
そこにあるロバート・ハリスさんのコラムの中で、冊子の性質上、店舗名や場所の特定は避けているけど、とてもしっかりとうちの店のこと書いていただきました。
ここでは本人の許諾を得ましたので以下コピペします。
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人生には色んな贅沢があるけれど、
ぼくにとっての最高の贅沢のひとつはカフェで本を読むことです。
家での執筆の仕事に疲れたり、なんとなく散歩に出かけたい気分になると、
ぼくは読みかけの本を手に、丘の下にある商店街へと下りていきます。
ここは東横線沿いにある古い商店街で、
アメ横を小さくしたような仲見世通りもあって、
その真ん中辺りにぼくがよく行く、読書にピッタリのカフェがあります。
ダークブラウンの木が基調の2階建ての店内は落ち着いていて、
コーヒーの濃厚な香りが漂うなか、ソフトなチェロの音色が流れています。
カウンターの向こうにはYシャツに蝶ネクタイのマスターがサイフォン式のコーヒーを黙々と淹れていて、ぼくが入っていくと笑顔で迎えてくれます。
ぼくはカウンターの席に着くと旬の豆を使ったブレンドをオーダーし、
さっそく本を開いて物語の中へと入っていきます。
店の天井には雲や星が浮かぶ空が描かれ、
間接照明によって25分ほどの間隔で夕暮れの茜色から星が瞬く夜空へと変わっていきます。
そんな空の下、ぼくは小説の中を旅し、
美味しいコーヒーを味わいながら、しばし時がたつのを忘れます。
店の空が夕方から夜へと何回か変わったころ、
ぼくは本を閉じて店を後にし、仲見世通りから外へと出ていきます。
すると本物の空もいつの間にか、夕暮れ時の茜色に染まっていたりします。
人生って素敵だなぁと改めて思う、そんな瞬間のひとつです。
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雑誌のライターさんとかじゃなく、店や商品の宣伝でもなく、
いわゆる純然たる「作家」さんのコラムの舞台となるなんていうのは、
ある種憧れであり夢の一つだった。嬉しすぎる。
また、この欄の上にはタレントの杏(写真参照)、
横には木村カエラがいるのもなんかスゴイ・・・
全国のレコード店やら美容室、カフェ(文明にも置いときます)で目にしたらぜひ手にとって、読んでみてください。
