ストレートコーヒー、つまり単一農園あるいは単一生産処理場のコーヒー豆、
つまりブレンドされていないコーヒーを過去最多の8種類用意しました。
専門店や輸入食品店のコーヒーコーナー等ではこれぐらいあるよね、
ブレンドが6種類もあるっていうほうが当店の特徴かもしれないんだけど、
ストレートコーヒーもたまにはこういう多くのラインナップっていうのも面白いかなと。
初めて仕入れるものもあるけど、実はうちのブレンドで散々使ってきているものも多く、
例えば「クイーンブレンド」のベース、中核となっている豆は「エチオピアモカ」。
男女問わず「クイーンブレンドのファン」っていうお客さんが結構いて、
そういうかたは「エチオピア」を飲んでみるといいと思います。
クイーンブレンドが好きな根拠部分というか、
好きな部分を思いっきりデフォルメっていうか、
核となる部分をあぶり出し、主要素をめいっぱい堪能したいかたはぜひ一度エチオピアを。
クラシック音楽好きだけど、どうにもチェロが好きで、っていう人は無伴奏チェロも聴いてみたいように、ロックバンドのドラムソロばっかいつまでも聴いていたい、好きなアイドルが声量なくて、バックのサウンドに負けてて演奏がウザイときそのアイドルのアカペラ(商品価値があるかは別、いや、きっとあるんだろう)だけがいい、マイクも通さず耳元で歌ってくれるのがいい(そりゃそうか)、とかいろんな人がいるように・・・
何が言いたいかよくわかんなくなってきたんでおしまいにするけど、
今月の文明通信で詳細を述べてるところがあるんでそれを以下に貼り付けときます。
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ストレートコーヒーの新たな産地農園が続々登場し、当店史上最多のラインナップとなっております。そんなわけで今回情報量が多すぎてメニューの紙面ではスペースが足りないため、農園名はこちらにのみ掲載します。以下カッコ内が各農園名になります。
●コロンビア(ラ・ソレダード)
●ホンジュラス(サントス・ベニテス)
●グアテマラ(サンヘラルド)
●エチオピア(※シダモ・ピーベリー)農園は「スコ・クト」
※〔ピーベリー〕とは「丸豆」とも呼ばれ、小粒でコロコロとした可愛らしい形をしてます。本来、コーヒーチェリーの中には二つの種子が向き合って入っていますが、
まれに一つしか入っていないため、丸く成長したものをピーベリーと呼んでいます。
●コスタリカ(ドンマーヨ)
●ブラジル(サマンバイア)
●マンデリン(アチェ)
以上の7銘柄にグランクリュ(特級農園)の「ニカラグア(ラ・グアダルパナ&マリア)」を入れると実に8種類のラインナップとなります。
これにルワンダとボリビアとエルサルバドルが加わればまさにコーヒー界のワールドカップが出来そうです(笑)。
今回この中でおそらく一般的に最も知名度の低い(!?)「ホンジュラス」に関して、
ちょっとイイ話があるのでお伝えします。
ホンジュラスのサントス・ベニテス農園は、「カングアル」という村の中にあります。
カングアル村は、世界最貧民エリアのひとつとして国連にも認定されており、電気も水道もまだ整備されておりません。そんな中、例えばこのカングアル村の中にあるマリア・アルカディアさんのロットに国際審査員理事である丸山健太郎氏が97点という過去最高得点を与えるなどブレイク中でありまして、アメリカのNGO団体をはじめ、日本のJICAもカングアル地区に興味を示しはじめています。今後設備等が整えばさらに安定したコーヒーの生産が行なわれるでしょうし、まさにこれこそがフェアトレードの真骨頂といえるのではないでしょうか。