思えば去年の10月あたりに横山さんの携帯に電話して、
留守電にアポ入れて、でもその携帯はもう変わってて、
「文明の赤澤で~す、また蓄音機ナイトやりませんか?」
オレはいったい誰の留守電にこの暗号めいたメッセ入れたんだか(しかも2,3回)・・。
そして年も明け、晴れてまたやりました。「蓄音機DJナイト」
「DJ」とかオレが勝手に名前つけたために
キュッキュッキュッってスクラッチとか逆回転とかやるとか思ってた人もいて、
すみません、超骨董品にそれはないかと・・・。
さらに「コラボ」とか銘打ってるんで、オレが蓄音機をバックに弾き語りするんじゃないかと思ってた人もチラホラ。すみません、単にそれぞれが粛々と任務を遂行するだけの、
クールな関係もまたカッコイイっていう声もチラホラあったりなかったり、なかったり。
前日の告知にもかかわらず、満員御礼、感謝です。
いやぁ、やっぱいいよね、蓄音機。
まずは何より絵になる。うちの壁掛けボンボン時計(「SEIKOSHA」の時代のもの)と
ガス燈(もどき)と蓄音機があるともうね、ざんぎりアタマを叩きたくもなるってもんでね、すごいインパクトだったよ。
そして相変わらすの横山さんの流暢な解説。
当時のレコードジャケットやレコード針を全員にまわして見てもらったり、
客席内の一体感もあったね。洋楽邦楽問わずいろんなレア音源炸裂だった。
T―BONEウォーカーの「T―BONEシャッフル」まで聴けて大感激。
T―BONEウォーカーっつう人がいなかったらBBキングもいないわけで、
ブルースがエレクトリックに合体することもなく、てことはロックが生まれてないことになるんだぞ、なんていう発言がとてもじゃないが出来ないほどに俗っぽさの限りを尽くした90年代縛りの弾き語りをその後にやらせてもらった。
そうそう、塾時代のアルバイト女性講師がはるばる河口湖から来てくれて、
彼女は今日がイベントだとか何も知らずにたまたま普通に訪れて、
「あ、いっぱいですね」と言い、気を遣って帰ろうとしたもんだからすぐに引きとめる。
キングオブ真面目、いやクイーンオブ真面目だった講師時代とあいかわらずだけど、
せっかく来たんだから帰ってる場合じゃなかろう(笑)。
現在彼女は郵便局員でその営業成績が全国表彰されるほどのバリバリウーマン。
社会人になってから突然何かが変わったとかじゃなく、
クイーンオブ真面目そのまんまで優秀社員になってた。
オレん中での昔っからの持論として、
優秀な社員は「自分のために働いている」っていうのと、
もうひとつ「真面目であること(インチキをしない)」っていうのが最後に必ず高い評価にもつながると思っているんで、全く驚かなかった。
「室長が歌歌ってる!」って、彼女のほうは驚いたかもしれないけど(笑)。
あとはもうひとつのほうの「彼女自身のために働く」ことに磨きがかかれば完璧だね。
この日90年代メドレーで「必ず最後に愛はシーソーゲーム」って締めくくったけど、
「必ず最後に真面目は勝つ」でありたいよね。
話は飛んだが、針が飛ぶこともなく、前回のように「曲がだんだん失速していく現象(笑)」もなく、お客さんの目も蓄音機に釘付けになってた。
珈琲文明は「音の鳴り」がやたら良いハコなもんで、往年の楽曲がビンビン響いてた。
恒例化していきたいイベントだなぁと横山さんとも話してて、
でも今度はいつとか定例にすることはお互いの性格上からも無理のため(笑)、
そのうちまたやるでしょう、とだけ言っとこう。