
うちの店で誰かが演奏する、っていうシーンの中で、
かねてからずっと待ち焦がれていたのが、ボサノバをやる人だった。
その思いが昨日かなった。
「二階から目薬」のライブ。客席も満席。
前にも書いたけど、生で聴くとMAYUさんの「等身大の声」ってのが
いっそうよくわかる。
声そのものにブレス、っていうか息遣いっていうか、
そういう成分が含まれてんだよね。
これがなかなかいないんだ。マジで。
けだる~く喋ったりするとそういう成分がある人も多いけど、
歌うと途端に違う声質になる人のほうが圧倒的に多い。俺もそうだし。
あとね、昨日思ったのはやっぱギターの存在も大きいよねボサは。
「二階から目薬」さん達はボサ以外にもオリジナルをはじめ、
美空ひばりから安全地帯からプリプリまで、いろんな楽曲があるんだが、
例えばギターは、絶対に俺には出来ない種類の、
テンションコード系、一人でベース音もリードもやる系。憧れる。
コードとかもね、「真っ赤な太陽」でようやく超ローコードの「ど・Am」が使われて逆に妙に新鮮だったりもした。俺なんかいっつもなのに(笑)。
ギターの音もその、ほら、あれだ、ハイをカットしてモコっとした感じの、
この手の音楽には絶妙にあう世界感ね。
あとはやっぱ二人の息があってるよね。
ブレイク、ってほどカチっとした部分じゃないけど、無音になってまた始まるみたいなときって、バンドだったらスネアの「タン!」とか、何らかのきっかけがあったりするもんで、ユニットとかだとアイコンタクトみたいなものがありそうなもんだけど、
二階から目薬さん達はそのへん何のきっかけもなく、
いきなり歌いだし、弾き出すあたりが興味深かった。
そんなこんなで、今日はイチロー関連のニュースをテレビで見たいから、
早く帰るんで、こんなところで。