いまさらようやく読んだ漱石の「こころ」。高校の課題図書で感想文も書いたんだけど、
実はほとんど読んでなかったわけで、事実上はこの度初である。
感想は、
「それでも死ぬな」
です。
もちろんこの作品が我が国の文学史に残る不朽の名作であることはわかってるし、
そう思う。マジで、一点の濁りもなくそう思う。
そしてこれが我が国で最も売れてる本(えっと、新潮文庫の中だけの話?まぁたぶん全部でもそうだろ)っていうのはやるじゃん日本、とまで思う。
でも「死ぬな」。
オレは高校生くらいまではほとんど読書ってもんをしなかった。
本を読むようになったのは浪人生以降だった。
この頃よく思うのが、幼少~少年時代にあんまり読書しなくてよかったなぁってこと。
文章読解はあらゆる学問の基礎だから、読書好きだったらもっと勉強出来てたに違いない。
だから頭悪かったんだとも思う。
でも、成績悪いくせに元来多分に「オタク的要素」や「内生的要素」を自覚してるので、
体力、精神力が養われないうちに脳内をいろんなことが駆け巡るのはヤバイ気がする。
もちろんみんなそうってわけじゃない。オレの場合はね。
だから子供の頃に半ば選択の余地なく、少年野球やサッカー、つまり常に何らかのスポーツをしていたことは大きいなと今メッチャ思う。
これは大人になっても言えることだけど、暇になると、ああだこうだいろいろ考えて辛い時がある。
「案件」が重要で、重たいものの時こそ、無理してでも、例えば部屋の中じゃなく、歩きながらとかがいいと思う。
とかいうことも30過ぎてから痛感した。
とにかくだ、
生きようぜ。